シロアリ対策は新築時がチャンス!心がけておく9個のポイント
⇒シロアリ被害のない家に住みたい方へ
⇒シロアリについて少し知りたい方へ
◆今回の記事を読むと以下の事がわかります。
⇒シロアリの性質や発見の仕方
⇒シロアリ発見時の対処法
さて、
住宅を新築しようと思って、いろいろ調べてみると構造の事や工法の事はどの会社さんもいっぱい書いてあって、どれも良さそうだけど、(どれが良いかもわからない。。。)
その前にそもそもシロアリに食べられてはどんな構造や工法も意味ないんじゃないの?耐震等級3はシロアリに食べられないの?なんて思っていませんか?新築住宅は色々な事に真剣に向き合わなければ決して良い家ができません。
という事で、今回は木造住宅の大敵
シロアリについてです。
この記事のもくじ
いきなりWIKI引用ですが、シロアリは昆虫網ゴキブリ目シロアリ科だそうです。
ゴキブリ目って。。。シロアリは名前にアリがつくけどアリの仲間ではなくゴキブリの仲間だそうです。もうこの時点で好きにはなれません。。。
木造建築物などに棲みつき木材(場合によってはコンクリートやプラスチック、なども食い荒らすこともある)を食い荒らす害虫として忌み嫌われるが、自然界においてはセルロスの分解に携わる重要な働きを持つ。近年ではシロアリの消化器官内の共生菌によるセルロース分解プロセスがバイオマスエタノールやバイオガスの製造に役立つ事が期待され、研究が進められているらしいです。
シロアリ と 白蟻について
シロアリと白蟻は違うのか?色々調べてみましたが、、、
結論=さす目的物は同じ。漢字で書くと画数が多い為カタカナ表記が多いのかな?蟻の字難しいし。。。
ここまではほぼ意味のない内容ですが、本番はここからです!
地球上にはなんと2500種類の生息が確認されていて、日本には22種前後生息しているようです。よく耳にするのがイエシロアリとヤマトシロアリです。最近はアメリカカンザイシロアリという種もいるようです。
シロアリの種類と特徴
イエシロアリの特徴
・地下に穴を掘り、木くずや土でかためられた大きな巣を作ります。その中に女王がいます。この巣を中心にしてトンネルを掘り、あちこちを食うので木造建築物などでは大きな被害が出ます。
・寒さには弱い為、関東以西以南に生息(温暖化の為北上中)
ヤマトシロアリの特徴
・ヤマトシロアリは枯れ木の中や土に巣穴を作って生活し、その周辺の木を食べながら巣を広げます。
・寒さには強いので北海道にも生息するくらい全国規模です。
アメリカカンザイシロアリの特徴
・外来種(輸入製品に紛れてきたのでしょう)
・乾いた木材でも生息可能で木材の中に巣を作る
・建物下部だけではなく小屋組(家の上部の方)まで食害します。
・食害の進行スピードが遅いので発見が遅れる
・生息域全土(現在生息範囲拡大中)
しろあり予防・対策
代表的な予防策は
・建物薬剤処理
建物の土台から1メートルは塗るようにしましょう。
(家全体のホウ酸処理などもあります)ネオニコチノイド系は使用しない方がいいです。
・土壌薬剤処理。
建物周りの土に薬剤処理をします。防蟻層を作ります。
・ベイト工法。
建物近隣に トラップを仕掛けます。その他の細かい予防策は建築段階で何通りも存在しますので建築工務店さんにご相談してください。その対応次第で工務店さんの知識レベルや経験値を知れるビッグチャンスです。
色々な予防をしたにもかかわらず、それでも被害にあってしまったら駆除しかないです。駆除も予防と同じ方法が用いられます。ただ、事が起こってからの対処は多額の費用発生も考えられますので個人的には 予防が大切に思います。
シロアリ画像
ググってみてください。気持ち悪いですよ!ココでは添付しません!
シロアリが大好き
シロアリが好むものは木材腐朽菌です。木材腐朽菌とな何か? 菌 です。キノコの仲間です難しい言いまわしはさておき、 菌です。
その菌が好む(発生活性化する)条件が4つあります。それは
温度・水分・空気・栄養分この4つが揃うと 菌 の登場です!登場というと誤解を招きますので活性化します。(無慈悲に活性化します!)
まず
温度3~45℃・水分(湿度85%)空気・栄養分(木材の主成分)4つとも木造建築では絶対切り離せません。でもよく見てください。温度と湿度はなんとかできそうです。シロアリが大好きな 菌 (腐朽菌)が発生する条件を揃えなければシロアリ被害にあわない気がします。
湿った陽の当たらないところ。(陽があたると温度が高くなるので嫌う)住宅の中で湿った陽のあたらないところは
どこだろう?
(特に洗面所や浴室等近くで水を使う場所が要注意)
・雨漏りした個所周辺
・結露した個所周辺位でしょうか。
工務店としてできる事
まずは上記4つのシロアリが好む 菌 が活性化しない条件を揃えない事。
具体的には
床下の温度・水分(湿度)のコントロールそれ以外の空気と木材栄養分をなくすことは無理です。床下の温度・水分(湿度)のコントロールは次回に詳しく書きますね。
というと、下記の様な感情が湧くと思います。じゃあ床下部分に空気が通るようにしたらいいじゃん!(でも寒くなりますよね?)水分(湿度)コントロールできるのか?(理論と実績と情熱があればできる)このあたりをしっかり次回必ず書きます。
しろあり調査
万一、日常生活において ???これってシロアリかも?と思ったら業者さんに調査依頼してみても良いかも知れませんが、その際の注意点。
下記のような業者は少し注意したほうが良いかも知れません。
施工方法による、坪もしくは平米ごとの単価表や価格表があるはずです。必ず確認しましょう。
2. 見積りを提示しない、渡さない。
書面で見積りをもらいましょう。その際、必ず工法や薬剤の商品名、施工範囲を確認しましょう。
3. 極端に大幅な値引きをする。
極端な値引きをする場合の多くは、初めから価格を高め設定していたり、適当(いい加減)な工事を意図していたり
することが多いので気をつけましょう。キャンペーンとか、、、決算期だからとか、、、
4. しつこく契約を迫る、長時間居座り帰らない。
第三者に相談したり、他社と比較される前に契約させたいので、今すぐの契約を迫ることが多く見られます。ある会社さんは 長時間居座りお客様の神経衰弱を狙うと聞きます。(恐~怖)
5. シロアリ駆除・防除以外の商品やサービスを強く勧める。
わざと現状や被害状況を悪く説明し、危険や不安を煽り、現状必要がなくても、床下換気扇や、調湿剤や防湿シートの設置、耐震補強金具の取付けなどを売ろうとする。
その場合は根拠の説明を求めましょう。ただしその場で判断せずに身内や第三者に相談しましょう。
6. すぐに工事をしたがる。
クーリングオフをしにくくするために、すぐに工事をしたがります。工事が始まっても契約日から8日間以内であればクーリングオフは可能ですが、トラブルを最小に抑えるためにも、相手に強く勧められても納得するまで工事を進めないことが大切です。担当者の身の上話などで情に訴えて泣き落としもあると聞きます。(なんでもありやな~)
7. クーリングオフの説明・書面説明がない。
自ら業者に連絡しても、契約が業者の営業所ではなく自分の家で行われるのであれば、クーリングオフは可能です。(契約がどこで行われたかが大切です)
クーリングオフ制度の説明や記載を故意にしないことが多いばかりではなく、いろいろな事を理由にクーリングオフが出来ないように心理的に刷り込みます。違和感を感じたら、すぐに消費者センターなどに相談しましょう。
8. 社団法人日本しろあり対策協会など業界団体に加入していない。
特別にシロアリ駆除業者を規制する法律はなく、いつでも誰でもすぐになれます。業界には国土交通省の認可団体、社団法人日本しろあり対策協会が組織されています。この協会に登録された業者であるかどうかを一言確認して下さい。
もちろん、協会には加入していなくてもまじめな業者も存在するとは思いますが、よほどのことが無い限り、非加入業者は避けたほうが無難です。
大切な住宅に長く住む為にも一緒に予防を考えてくれるパートナー探しは大切です。