キッチンコンセントの位置や高さは重要!後悔しないためにも計画的に
実は、キッチンコンセントの位置や高さは計画的にしないと使いにい空間になってしまい後悔しやすい点でもあるんです。。
さらに、使いにくいからコンセントを追加しようと工事を依頼しても、最初から建築した場合と比べると何倍もの増設費用がかかってしまいます。
そのため、ハウスメーカーの担当者から「たくさんコンセントはついてるので大丈夫ですよ」と言われても、家事動線を考えたキッチンコンセントの位置や高さを決めていくことが大切です。
マイホームづくりで後悔しないためにも、キッチンコンセントの位置について当記事で解説してくので最後まで読んだくださいね!
◆こんな方におすすめの記事
⇒キッチンコンセントの位置に悩んでいる
⇒コンセントは数が多ければ安心?
◆この記事を読むと分かること
⇒使いやすいキッチン作りができる
⇒増設工事をしなくて済みます♪
キッチンコンセントの位置が悪いと後悔すること5つ
この記事のもくじ
- 延長コードが必要
- コードの差し抜きが必要
- コンセントが欲しいところにないから不便
- 低い位置にあるとしゃがむのが大変
- 高い位置にあると台を用意しなくてはいけない
このような後悔をしないためにも、キッチンコンセントの計画をしていくことが大切です。
コンセントの位置は多いことに越したことありませんが、家事動線を考えて上で位置を決めていかないと「使いにくいキッチン」になってしまうので気をつけましょう。
キッチンに必要なコンセントの数は?
生活を始めてから、キッチンのコンセントが足りない!使いにく!ということにならないよう、まずはキッチンに必要なコンセントの数を考えておくことが大切です。
キッチンに必要なコンセントの数は使用する家電の数から逆算すると考えやすいですが、最低でも6個あると便利です。
キッチンにコンセントの数が最低6個あると家事がしやすくなる訳について解説した記事があるので、こちらもあわせて参考にしてみてください。
キッチン家電を大きく分けると以下の2種類あり、日常的に使用するものと用途に応じて使用するものがあります。
- あまり抜いたり差したりしないもの
冷蔵庫
炊飯器
電子レンジ
まず、冷蔵庫用コンセントです。以前は、冷蔵庫用コンセントには漏電対策のためアース設置が必須でしたが、最近の冷蔵庫は絶縁対策がしっかりとなされているものが多くアース不要のものも多いです。
既にお持ちの冷蔵庫や購入予定の冷蔵庫にアースが付いていなければ、アース付きコンセントにする必要はありません。しかし、心配な場合には冷蔵庫にもオプションでアースを付ける事ができますので、コンセントもアース付きにしておくと良いでしょう。
次に、電子レンジやオーブン、炊飯器用のコンセントです。これらは、ほとんどの家に常設される家電ですから、設置個数分のコンセントが必要です。
ここで注意が必要なのは、コンセントの種類です。電子レンジ等は消費電力が大きいので、複数同時に使った場合、ブレーカーが落ちる可能性がありますのでそれを防ぐために、「専用コンセント」にしておくと安心です。
「専用コンセント」とは、分電盤の子ブレーカーが対象のコンセント1つのみに接続されているコンセントのことです。消費電力が大きい家電を置く場合は、「専用コンセント」の設置を検討しましょう。
- 使う時だけ抜き差しするモノ
ミキサー
スライサー
電気ケトル
コーヒーメーカー
ホットプレート
卓上型IHクッキングヒーター
最後に検討しなければならないのが、常設される家電以外のものに使用するコンセントです。ホイップクリームやメレンゲを作る時に使用するハンドミキサーや、みじん切りを作るためのフードプロセッサー、コーヒーメーカーなどがあげられます。
毎日使うものではないけれど、電源が必要なものを同時に使用する最大個数をよく確認しておきましょう。
建築段階で増やす分には多額のお金はかかりませんが、お住まい後になると最悪の場合、壁を壊すとか壁の仕上げ材のやり替えが必要なケースが出てくるので…..かなりの出費になります。
無駄なコストを発生させないためにも、はじめから計画的にコンセントをどのような目的でいつ使うのかも考慮した上でコンセントの数を決めていくことが大切です。
ご自宅によっては家電の数は異なるので、個々が持っている使用する家電を考えてコンセントの数を決めてみてくださいね。
キッチンコンセントにおすすめの位置3つ
一般的なコンセントの高さは床から25㎝に設けられていますが、キッチンだと位置が低すぎて家事がしにくので、他の空間とは別に家事動線を意識しながらコンセントの位置・高さを決めていくことが大切です。
家電の背面
コードを常時刺している冷蔵庫や電子レンジなどであれば、その家電の背面にコンセントを確保すると見栄えもスッキリします。
一般的な住宅のキッチンスペースで最も多いのが、キッチンの背面にカップボードと呼ばれる食器棚とカウンターを置くスペースが用意されたものです。
カップボードのカウンター上に、電子レンジや炊飯器などの家電を置いたり、家電を収納できる引き出しを取り付けたりと、家電の収納方法をいくつか選択できます。
家電収納用の引き出しを設ける場合は、引き出し内にコンセントがあるか確認をしましょう。
カウンター上に家電を置く場合は、先にも述べたように常設する家電の個数と一時的に使用するものの個数をよく確認した上で計画をしてみてくださ。
一時使用のためのコンセントではあるものの、意外とあると便利な位置はカップボード上部の吊戸下です。
コンセント付きの照明もありますが使用す度にコンセントが常設する電子レンジなどの背面に隠れてしまい、いちいち移動させなければならないことがあります。
上部の吊戸下であればコンセントの移動もする必要がないので、すぐに利用できますよ。
胸から腰あたりの高さ
冷蔵庫や電子レンジなどコンセントを常時さしたままの家電とは異なり、差し抜きが多い家電は使い勝手を考えると「胸から腰あたりの高さ」にコンセントを確保すると便利です。
頭より高い位置にコンセントがあると届きにくく見栄えも悪くなってしまいますし、反対に床面にある場合はしゃがまなくてはいけないので面倒に感じてしまいます。
電気ケトルやハンドミキサー、ブレンダーの使用が多い場合は、吊戸棚の下あたりにコンセントを確保するのもおすすめです。コードが絡まることなく、スイスイ使えます。
コンセントの差し抜きをする家電を使うことが多いご家庭は、家電の数や家事動線を考慮した上でコンセントの位置を考えていきましょう。
キッチンカウンター付近
キッチンカウンター付近にコンセントがあると、子どもがタブレットで勉強する際に充電しながら使えますし、スマホやWi-Fiのコンセントを差すことも可能です。
さらに、キッチンカウンターとダイニングテーブルが近くにある間取りであれば、ホットプレートなどの家電を使う際にもコンセントをさせます。
延長コードをわざわざ準備する必要がなくなるので、すんなり家族や知人でホットケーキを焼けますよ!
ペニンシュラキッチンのコンセント問題と解決策
キッチンの形には、いくつかの種類があります。I型キッチン、L型キッチン、アイランドキッチンなど種類は様々ですが、中でもペニンシュラキッチンとは、あまり聞きなれない種類かもしれません。
ペニンシュラキッチンとは、アイランドキッチンのようにオープンなキッチンで、コンロ側が壁にくっついている形です。
唯一壁にくっついている部分はコンロ横になるため、そこにコンセントをつけることはあまりおすすめできませんが、周囲にコンセントを取り付けられる壁がなくなってしまいます。
そこでおすすめなのが、床付けコンセントです。
使用しない時にはフラットにできるため、邪魔になりません。床付けコンセントは色のバリエーションが多く、様々な床材に対応できます。こんなことも出来ます。
↓テキストをクリックすると床下コンセントの使用動画が見れます
先ほどの造作床コンセントも有効ですし、工務店であればペニンシュラキッチン自体にコンセント増設をするために一緒に考えて答えを出してくれると思います。ペニンシュラキッチンでもコンセント増設は、そんなに難しい事ではありません。
キッチンコンセントの位置とあわせて注意すべき点
キッチンコンセントの位置のポイントを押さえたら、注意点もここで確認しておきましょう。
キッチンは防水対策が大切
キッチンでは水を使うことが多く、コンセントへの「水はねによる漏電」が気になる方も多いでしょう。しかし、防水コンセントというと屋外用ばかりで、屋内用防水コンセントはなかなか見当たりません。
屋外用の防水コンセントをキッチンに使用することは不可能では無いですが、このようなコンセントはボックスが大きく、見た目が良くありません。
キッチンのコンセントは、水や油の当たることがないような場所に設置することや施工工夫をするようにしましょう。
電力容量に気をつける
延長コードやタコ足配線は簡単にコンセントを増設でき便利です。しかし、延長コードやタコ足配線が同時に使用できる電力容量は決まっているので注意が必要です。
一度に容量以上の電気を使ってしまうと、発火する危険性があるので気をつけましょう。
キッチンコンセントの増設にかかる費用は?
コンセントを増設する際にかかる費用の目安は「約15,000円~30,000円」ですが、設置する場所や施工内容によってコストが変わってくるので、あらかじめ見積りを依頼して確認しておきましょう。
増設工事は、初めからコンセントを設置する以上にコストが高くなってしまう要因は「家のつくり」が関係しています。
今の時代の住宅の壁は、「大壁」という造りで、柱や配線がすべて壁の中にある造りになっています。反対に、柱が壁面に露出しているのが「真壁」という造りで日本の伝統的な家の造りです。
現代では和室のみ「真壁」造りにしている住宅もあります。「真壁」造りの部屋の場合、電気配線も露出になっていることが多く、コンセントやスイッチの移動は比較的簡単にすることができます。
しかし、「大壁」造りの場合、コンセントやスイッチの位置を移動するには、壁を壊して配線を変更する必要があり大掛かりな工事が必要になったりします。
キッチンは、ガスコンロなど火気を使用するために他の部屋よりも建築基準法上の制限が多く、柱などの構造部材を火から守るため、ほぼ「大壁」造りになっていたりします。
特に高気密高断熱住宅の場合は、外壁面の壁は気密層がしっかり張り込んであるため、あと工事になるとその気密層を破ってしまう為特に気を付けておきたいところです。
どうしてもコンセントの位置変更や追加が出た場合は、営業担当者や監督・設計者に素早く一報を!
だからこそ、キッチンまわりのコンセントの個数や位置は計画時によく確認をしておく必要があると言う事です。
- まめ知識:コンセントの増設方法は2種類ある
まず、新たに増設するコンセントの配線方法には、2種類の方法があります。
- 近くにあるコンセントから延長(隠ぺいも露出も可能)して配線する方法。
- 新たに分電盤から専用の配線をする方法。
消費電力が大きいもの用にコンセントを増設する場合は、先にも述べたように「専用コンセント」が必要になるため、新たに専用の配線をすることになりますが、分電盤から増設箇所まで配線しなければならないのでとても大掛かりな工事になり、費用もかかります。
増設するコンセントの配線にも、2種類あります。
①埋め込み配線(隠ぺい配線)
壁内や天井内・床下に配線をする方法で、見た目がすっきりとします。けれども、壁内や天井内には柱や梁といった構造部材があり、構造耐力上どうしても設置できない位置があったりするため、必ずしも好きな場所に設置できるとは限りません。
②露出配線
埋め込み配線と反対に、配線が壁の外になります。構造材を気にする必要が無いので、比較的自由な場所に設置可能で工事も簡単ですが、配線が壁や天井を這うため、見た目が悪くなってしまいます。
さらに、増設箇所についてですが、特に高気密高断熱住宅の場合、外壁に面した壁面へのコンセント増設は難しいと考えていいでしょう。気密層を破ってしまう恐れがある為お勧めは出来ません。
高気密高断熱住宅の場合、断熱材を隙間なく施工されています。そのため、外壁に面した壁内部には断熱材が隙間なく埋め込まれています。
ここにコンセントを増設することは、家の断熱性能を落とすことになりかねません。但し、袋入りのGWやロックウールなどの断熱材を使っている住宅は気密層とかの考えが無い為(考え方と正しい施工方法をしていない場合がほとんどの為)、割と簡単に増設できたりします。
コンセントの増設は、どの方法も専門業者も相談をした上で行いましょう。
キッチンコンセントの位置は計画的にしよう
キッチンは毎日家電を使う場所でもり、家族が集まる空間でもあるので快適に使用するためにもコンセントの計画は重要です。
コンセントの位置を計画的に行うだけで、実際に住み始めてからの家事がしやすくなるだけでなく、増設工事をする必要がなくなりコストを抑えることも可能です。
まずは今ある家電の台数から必要なコンセントの数を決めて、当記事で紹介したおすすめの位置を参考に計画してみてくださいね。
リビングのコンセント位置もぜひ次の記事を参考に考えてみてください▼