造作キッチンってなんだ?
造作キッチンって耳にしたことありますか?ゾウサクと読みます。
我々男性陣にはわからない細かな事が奥様達にとっては毎日の事ですのでとても重要だと思う訳です。些細な高さの違いや、ここにあったらいいな?と感じるそのストレスを軽減してくれるのが造作キッチンと言う訳です!
今日はその造作キッチンについてザっと書いてみたいと思います。
造作キッチンにかカウンターつかない?
この記事のもくじ
「キッチンの使い勝手を重視している」人は必ずいるはず!
その使い方の中で キッチンの対面にカウンターが欲しい!あると便利!とよく耳にします。
でも、いつのタイミングで誰に言えばいいのか?わからずにいる方も多いと思います。
そんな時まずは目の前にいる担当者に【キッチンにこだわりたいんです。。。予算はこれだけです!システムキッチンは私にはちょっと。。。】と言ってみてください。
担当者はきっと困ると思いますが、そこからの反応を見てみましょう。
担当者のその反応で、【造作キッチンやオーダーキッチンを作るのは、もったいない派】でしたら造作キッチンを諦めるか、その担当及び建築屋さんを辞めましょう。
そこで欲しい反応は【こんな作り方ありますよ?こんなのどうですか?】要するに一緒に考えてくれる姿勢を見せてくれるかどうかが大切です。話は長くなりましたが【造作キッチン】とは大工さんや家具職人さんが要望に応じて設計し作ってくれます。造作キッチンですので、レイアウトを自分オリジナルのモノとして高さや幅・用途に合わせて決められます。
造作キッチン費用について
システムキッチンに比べて費用は高めですが、素材やサイズなどを自由に選べるのが特徴です。造作キッチンの特徴や制作するための費用、他のキッチンとの違いについて解説します。
但し、一概にシステムキッチンよりも高いというのは多少語弊がありまして、システムキッチンでも最上位グレードを選定し、あれもこれもとチョイスしていくとかなり高くなりますので、実際はケースバイケースかな?と思います。
大工さんや家具職人がお客様の要望に合わせて設計するのが造作キッチンです。独自に設計されたキッチンの箱を導入して、そこにシンクや天板、調理器具などを配置します。
既製品を導入せずにキッチンを設計できるから、お客様の用途に合わせて調整できるのが特徴です。例えば以下のような要望に応じて、最適なレイアウトでキッチンを設計してくれます。
- 食洗器と収納棚を対面に設置して、スムーズにお皿を片づけられるようにしたい
- いつも利用する調理器具を簡単に取り出せるようにしたい
- 複数人でキッチンを利用するから、サイズを大きくしてシンクを増やしたい
- ゴミ箱を上手に隠したい 等々
造作キッチンの設計を依頼するには工務店に見積もりを申し込むことが必要です。職人さんイチからキッチンを設計することで、日々の暮らしに便利な台所を実現できます。
システムキッチンとの違い
既に設計された製品をそのまま導入することで台所を作り出すのがシステムキッチンです。システムキッチンは確かにメーカーさんが色々研究されていて【え~】【こんなところにこれが?】みたいな驚きがあったりしますが、冷静に見ると【不要かも・・・】と思うものもあったりします。システムキッチンメーカーにはLIXILやパナソニック、TOTOやトクラス、ウッドワンなどがあります。
造作キッチンと違い既にキッチンのサイズやレイアウトが決まっていて、オプションにより調整できるのが特徴。モデルハウスやショールームでキッチンを実際に見てから選べるメリットがあります。
また造作キッチンよりもシステムキッチンのほうがコストは安いものが多いのもポイントです。ですが既に完成したキッチンを導入するから、サイズやレイアウトを調整しきれない事もあります。
選べる家電や素材、デザインが限定されていて、自分の用途に合わせて台所を設計できないのがシステムキッチンのデメリット。既製品を導入するため、生活スタイルに最適なキッチンをセレクトできないかもしれない?事を少しだけ頭の片隅に置いておくと良いかもしれません。
オーダーメイドキッチンとの違い
オーダーキッチンメーカーに依頼して設計してもらうのがオーダーメイドキッチンです。造作キッチンは工務店やリフォーム会社が設計しますが、オーダーメイドキッチンはキッチンメーカーが設計を担当します。
キッチンの専門家がお客様の要望をヒアリングして、最適なキッチンを設計してくれるのがメリット。既にさまざまなキッチンを設計した実績があるから、理想的なキッチンを導入したい人にオススメできます。
造作キッチンと同じくコストがかかる場合があります。資金面の負担が増大するのがオーダーメイドキッチンのデメリット。複数のメーカーサイトをチェックして、イメージ通りのキッチンを設計できるか確認する手間もかかります。
ショールームを開いているキッチンメーカーであれば、実際に申し込む前にデザインやスタイルなどを把握しておくことが可能です。スタッフと相談してキッチンについて話を聞いておくと良いと思います。
製作期間もそれなりにかかりますので、その場合は工務店さんと搬入時期から逆算して打合せをスタートするなどの工夫?が必要です。
造作キッチン 価格は?気になりますよね?
造作キッチンを組み込むための費用はお客様の要望によって変動します。キッチンの素材や機器などを最低限にして、工事範囲を狭めることで大体50万円から250万円程度の費用となります。(弊社経験値)
調理台が独立しているアイランドキッチンやペニンシュラキッチンなどのレイアウトを導入した場合、設計を含め制作費用は150万円から300万円程度です。キッチンの範囲を広げると費用も増える傾向があります。
要望に合わせてオプションを増やしたり、キッチンの品質やデザインにこだわったりした場合、費用が300万円以上に増えることも。予算や自分が重視するポイントを決めてから、工務店に設計を依頼することをお勧めします。ここで見落としがちなのが、レンジフードです。特に高気密高断熱住宅の場合、換気扇を同時給排気タイプを選ぶ必要があります。
造作キッチン収納 メリットとデメリット
造作キッチンのメリットはサイズやレイアウトが自由だから、台所を間取りに合わせて制作できること。調理台の広さやリビングとの関係を考慮して、日々の暮らしに適したキッチンを制作できます。そうする事で無駄な隙間ができなかったり勿論キッチンの高さを自分にしっくりとくる高さにできます。一般的には(身長÷2+5cm)が最適なキッチンの作業台の高さと言われています。
2018年 日本の女性の平均身長20歳から69歳までを抽出
20歳 154.9cm
22歳 158.9cm
24歳 157.5cm
26~29歳 157.7cm
30~39歳 158.6cm
40~49歳 158.2cm
50~59歳 156.7cm
60~69歳 153.9cm
出典:総務省「国民健康・栄養調査」より
日本女性の平均身長20歳から69歳の平均が156.71cmなのでキッチン作業台の高さの最適な高さは83.35mmです。造作キッチンなら83.3mmでキッチンを作る事も出来ます。
収納メリット
家族の人数や食器類の多さ等に合わせて収納棚を増やすことや、料理する人の数に応じてシンクを増設することが可能ですし、お部屋と同じ素材をキッチンに導入して、デザインを統一することもできます。
デメリット
工務店がキッチンを設計する為(特に担当者が男性の場合で料理をしない場合は特に)、キッチンの使い勝手が悪くなる可能性があるのがデメリット。設計する職人が料理をしないこともあり、希望通りのキッチンを作れない場合があります。例えば包丁差しや調味料置きようの棚等
設計に手間がかかるキッチンの場合、システムキッチンよりも割高になることもデメリット。「予算も少し気になるけど、キッチンにこだわりたい」と思う方には造作キッチンはオススメです。
造作キッチンを作るときのポイント
「造作キッチンを導入したいけど、失敗して使い勝手が悪くなりそうで不安」と悩む人はいるかもしれません。要望に合わせて設計される造作キッチンを作るときは、以下の4つのポイントを考慮することが重要です。
- ゴミ箱の位置に注意する
- コンセントの数に余裕をもたせる
- パントリーの使い勝手を考慮する
- 調理方法に合わせて熱源を選ぶ
- 換気扇の選定
なぜこれらのポイントを重視する必要があるのか、それぞれ簡単に解説します。
ゴミ箱の位置に注意する
料理をしていると食品トレーやパッケージを捨てたり、生ごみを処理したりすることがあります。調理中にそれらのゴミをスムーズに捨てるには、適切な位置にゴミ箱を設置することが重要です。
例えばシンクの下に空間を作ってゴミ箱を置くことで、シンクに生ごみを置かずに調理できるメリットがあります。毎日の料理で不便にならないよう、ゴミ箱を置くスペースを考慮しておくとごみ問題に対してストレスフリーとなれます。
コンセントの数に余裕をもたせる
最近では調理の時間を短縮してくれる調理家電がいくつもあります。炊飯器や電子レンジといった家電を増やすと、キッチンのコンセントが不足する場合もあるのです。
便利な家電をスムーズに導入するには、コンセントの数を多く設置することが重要。家電を置く場所を確保するために、収納棚を可変式にしておくことがオススメです。
キッチンコンセントについて書いたブログはこちら↓
パントリーの使い勝手を考慮する
食料や飲料水などを保存するために、お部屋にパントリーを組み込むことを検討している人もいるはず(いや、ほとんどの方がパントリーは希望されます)。食料品によってはサイズや重さが異なるため、設置場所や仕様によってパントリーが使いにくくなる場合があります。これは間取りの設計段階での注意が必要です。
可能であればパントリーを玄関や勝手口の近くに設置して、自宅の出入り口からすぐにアクセスできるよう調整することがオススメ。外から食料を運んできたときに収納しやすいことが重要なのではないか?と思うわけです。
調理方法に合わせて熱源を選ぶ
今では調理に必要な熱源としてIHとガスの2つがあります。自宅が火事になりにくいIHのほうが安全性が高いですが、火力がガスよりも不足しやすい欠点もあるのも事実。
温度を調節する機能や消し忘れを防止してくれる機能もあり、ガスコンロの安全性も今では高くなっています。料理する人の用途や調理する内容を考慮して、キッチンの熱源を選びましょう。
造作キッチン 作り方
天板をカットして取り付けて、必要なところに穴開けてシンクや水栓を取り付けてハイ終了♪
簡単に書くとこんな感じですが、それまでにヒアリング・設計・器具選定・排水計画等々あって自分でやるにはちょっときついので、やっぱりプロに頼みましょう。
まとめ
大工や家具職人があなたの要望に合わせて、独自の台所を設計してくれるのが造作キッチンです。自分の利用用途に応じてキッチンのサイズやレイアウトを調整できるから、システムキッチンよりも使い勝手を良くできます。
コストはどうしても高額になりますが、素材やデザインを抑えることで費用を下げることが可能です。キッチンにこだわりがある人は造作キッチンを検討してみても良いのではないでしょうか?
やっぱり造作キッチンまでは手が出ない。。。そこまでこだわらなくてもいいかな?という方はシステムキッチンに目を向けてみても良いかもしれません。
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