窓の種類
こんにちは。
最近、少しづつですが、関わらさせて頂いたお宅が実際の「家」として形になり始めています。なので現場に見学に行かせて頂くことも増えてきて計画した図面と照らしあわせたりして新たなステップの学びの日々を過ごしています。
現在施工途中のお客様邸は見晴らしのいい角地に立派な庭を設える計画をなさっています。その為、庭を覗く窓にもこだわり、LIXILのLWという窓を採用しました。
この窓は枠周りがスッキリしていて、まるでそとの風景を切り取ったかのような見え方を実現できます。
ここで考えてしまうのは、もしこの窓がテラス用の引き違い窓だったら中央に障子のサッシが見えてきてしまって外の風景を妨げてしまうだろうなぁと思いました。
なので、ここでは、いろいろな窓の種類を紹介していきながら、その特徴や役割なども考えていきたいと思います。
■FIX窓
開口にガラスがはめ込まれていて開け閉めができない窓です。主に太陽光などの自然光を室内に取り込むために設けられます。障子のサッシの線や枠周りがゴタつかないので風景を覗くための窓としても役割を果たします。ただ、そこから出入りができない為、庭に対して設ける場合は、注意が必要です。
■縦すべり出し窓
障子が外に向かって開きます。障子を自由な角度で止めることができるストッパーがついている為、風量調節ができます。縦長な製品が多く、階段の延長線上に設けて光が入り込む階段を計画したり、木1本の風景を切り取るときに用いられたりします。サイズが大きいものは、そのままベランダに出られたりして扉のような機能も果たします。
■横すべり出し窓
障子が外に向かって開きます。上端を軸にして開く為、開口に対して障子が庇のようになる為、軒の出が少ない家であっても雨の日に解放して換気することができる。
■引き違い窓
2つの障子が互いに左右にずらし引き違いらせることができる窓です。現在だと最も普及している窓と言えます。他の窓と比較した場合、大きな開口に対しての製品が多いです。なので、「窓にそこまで予算を掛けられないけど、庭が見れて出入りができるようにはしい」みたいな時には、引き違い窓の高さが2000mm以上のものを設けることをオススメします。
窓の高さの設定は非常に大切です。例えば引き違いの場合、引き違い窓の表記があれば外と出入りができるわけではありません。高さが700mm程度の窓も2000mmの窓も同じ引き違い窓なのでしっかり確認することが大事です。
このように窓の種類によって使い方や換気のタイミングなどが変化します。なので、私たちもなんとなくその窓をつけているのではなく窓1つ1つに対して、「こっちの方が適してるなぁ」なんてやり取りをして決定しています。
このような格子もただデザインのためだけではなく、西日やお隣さんの視線などは防ぎつつもそれ以外の時間帯は採光を確保したいなどの意味があったりします。
なので住宅、リフォームを考えるときには間取りと同時に、窓と窓周りのデザインに根拠や意味を見出していくことでより快適な暮らしができる「家」を計画できると思います。