着工式ってなに?した方が良いの?
着工式ってなに?やったほうがいいの?
パパ
そんな式あるんだ~。
ママ
『家を建てる時』、といえば地鎮祭を行うことは思いついても「着工式」はあまりメジャーとは言えない現状。でも…実はよい家を建てる為には地鎮祭以上に着工式は実施するほうがおススメだったりもします。
着工式とは、≪どんなもので、どんな意味があるのか≫着工式をすることでどんなメリットがあるのか、などなど着工式について分かりやすく解説していきたいと思います。
着工式とは「施主様にとって良い家を建てる為に行って欲しいイベント」です!そのことを念頭に入れて読み進めてみてください。
着工式とは?何の為に行う式典なの?
この記事のもくじ
着工式とは注文住宅をするにあたり、家づくりに携わる業者さんが集まって施主さんに対して「安全に良い家を作ります!」ということをお約束するための場とお考えいただいても良いかと思います。
地鎮祭は土地の守護神をまつり、「この土地に家を建てさせて頂きますm(__)m」と挨拶するもの(と、オガタは捉えております)なので趣旨がまったく異なります。中には地鎮祭と同時に着工式を行う業者さんもあるようですし、着工式自体まったく行わない業者さんもあります。どちらが良い悪いと言う事ではありませんm(__)m
着工すると、色々な業者さんが必要に応じて家を完成させる為に入れ代わり立ち代わりする事になります。その業者さん全員、もしくは大半と一同に会する機会はほとんどないのが現状です。家を作るには各職人さんの技術力が必要ですが必要なのはそれ以上に「安全に良い家を作るぞ!」という業者さんたちの気持ちでもあったりします。
職人さんが、直接施主さんにお会いして、どんな思いや願いがこもった新築なのか、どんな人が住まわれるのか、その住宅が建てられる背景が職人さんにも伝われば、「安全に良い家を作るぞ!」と言う気持ちがより強固になるのではないか?と思うわけです。僕が職人さんならその気持ちが芽生えるのは想像に難くないでしょう。
家を1軒建てるにはたくさんの業者さんが関わっています
家を建てるのに多くの業者さんが関わっている、と言いましたが、どの位たくさんの業者さんが関係しているのか見てみてください。工務店やハウスメーカーにより多少異なりますが、こんなにたくさんの業者さんが関わりあって初めて家が完成するんです。
- 基礎工事
- 大工工事
- 左官工事(内壁外壁)
- 内装工事
- 塗装工事
- 給排水設備工事
- 電気設備工事
- 畳工事
- 板金工事
- 鉄骨工事
- 鉄製部材加工取付
- 鋼製建具(ドア・サッシ等)
- タイル・レンガ・ブロック工事
- 建物内外防水工事全般
- 各種建材・住宅関連設備販売施工 等々
家の作りによっては畳や鉄骨などは必要な場合もありますが、これだけ多くの業者さんがかかわっているわけです。
着工式にはさすがに板金・鋼製建具などの業者さんが参加することは少ないかもしれませんが、普段の生活では会えない業者さんにも会える唯一の機会といっても良いでしょう。(笑)
地盤を整えたら基礎を作って、そこから棟上げしていくわけですが、その先は大工さんの仕事だけではありません。
電気工事も必要だし、水道工事もないと困りますよね。内装や外装が施される前にもこのあたりの工事が必要になります。
塗り壁にするとなれば外壁だけでなく内装にも左官屋さんの出番が増えますし、最近人気のキッチンタイルを施工するなら外装だけでなくタイルを施工してもらうことも。
特に内装や外装を塗り壁にする場合、左官屋さんの腕が出やすいところでもありますから、「どんな塗り壁を期待しているのか」を直接伝えることもできるわけです!
着工式で見るべきポイント&注意点
せっかく着工式を行うなら見てほしいポイントと注意点があります。まずは、業者さんの人柄チェック!←これ重要(笑)
- どんな思いがこもった家づくりなのか伝えてみよう
- 積極的に業者さんと会話してみよう
着工式で「施主からの挨拶」のシーンもあるかと思いますが、この場をしっかり有効活用してください!
「どんな思いがこもった家づくりなのか」を知ることは業者さんたちのモチベーションや気持ちの入り方にもきっと良い影響があります。
また大工さんは時々状況チェックに行くと会えることもありますが、そのほかの業者さんとは会える機会もかなり限られています。
ですからこの場でしか会えないかも!という気持ちでいろいろと話をしてみてください。コミュニケーションをしっかりとって業者さんの人柄もチェックする良い機会になるはずです。心細い場合は担当者さんと一緒にまわると良いかもしれません。
失敗を避ける為に着工式が必要な理由はコレ!
家づくりにおいて失敗してしまうには3つの要因がある、といわれています。
- 間違い・勘違いなど人為的で回避可能なミスによる失敗
- 挑戦してみた結果の失敗
- 損害やデメリットを理解した上での失敗
1つ目の失敗こそ、着工式を行って欲しい理由です。…と見せかけて、実は一番気にしておきたいのが3番目の失敗。
業者さんによってはリスクが大きいことを知りながら時間短縮やコスト削減の為、リスキーな工事を行なう業者があるのだとか。
ですから着工式で顔を合わせておくことで、言い方は悪いですが「良心に訴える」という効果もあるわけです。
良心的な良い家づくりを日頃から行っている業者さんも多いのですが、一部このような【自己都合の利益】に走る業者さんもあるということを念頭に入れておいても良いかもしれません。
良い家を建てる為にも着工式は行うのがおススメの理由
着工式ってなんだ?というところから、どうして着工式を行ったほうが良いのかを説明してみました。
最後にもう一度ポイントをまとめると!
「良い家が建つかどうかは現場(業者さん)とのコミュニケーションも大切」と言う事です。もちろんプロとして仕事を引き受けた以上、施主さんと会ったかどうかで出来上がりが左右してしまう事は有ってはいけませんが、作業者である職人さんも人間です。【誰がどんな家を望んでいるのか】を知っている方が、【どこの誰のために仕事しているの?】とでは、細部に違いが出るような気がします。。。
一定以上の基準でより良いものを作ろう!と思うその意気込みは、気持ちに左右されてしまう事もあるかもしれないということもお分かりいただければと思います。
もっというなら、着工式以外でも是非積極的に現場に足を運んでみてください。「あんまり出入りが激しいと邪魔してしまうんじゃ…」という懸念もありますよね。
そんな場合には「いつなら現場にいても邪魔にならないか」を現場監督に確認しておくのがおススメです。
大工さんへの差し入れも悩んだら現場監督や工務店さんに聞いてみても良いですよ!意外に甘党の大工さんも多いので、好みにあったものを差し入れしつつコミュニケーションを図ってみてください!ひょっとしたら契約図面には無い棚板やニッチ等、ひょっとしたらひょっとするかもしれません(笑)それを期待してはいけませんが。。。
え~それなら毎日コーヒー持っていく~!
パパ
やった~コーヒー差し入れて、もう一部屋つくってもらお~♪。
ママ
そういった下心は見透かされますのでご注意ください。(笑)
オガタ
いずれにしても、これから新生活が始まる新居です。施主さん・関係業者さん含め皆笑顔で福の来る家づくりをしていきたいと思います。