吹き抜けのあるリビング寒いって本当なの?
◆今回の記事はこんな方のためにかいています。 ⇒吹き抜けをつくりたいけど。。。の方 ⇒吹き抜けで後悔したくない!という方 ◆今回の記事を読むと以下のことが分かります。 ⇒吹き抜けがある時のメリット ⇒吹き抜けで後悔しない為の注意点
吹き抜けのあるリビング
この記事のもくじ
まずは、吹抜けとは?何?と言う事をすごく簡単に。
吹き抜けとは、1階から2階にかけて天井がなく空間が広がっているというものです。上の階の天井が無く上階の天井まで広く抜けている場所の事です。
空間が広く見え、解放感もある事等の理由から人気のある間取りです。吹抜けのメリットは広く見えるだけでなく、採光を多く取ることができると言う事も吹抜けの間取り上の強みです。結果吹抜けのある空間が明るくなります。
メリットの多い吹抜けですが、憧れや雰囲気だけで吹抜けを新築に取り入れたは良いが、、、後悔しないようにポイントをまとめていきます。
ではでは!
吹き抜けを作ってから後悔しないために
吹き抜けを作って満足したという人がいる一方、後悔したという人も少なくはありません。しっかり理解して設ければメリットの多い吹抜けですが、吹抜けを設けて後悔している人はどのようなことで後悔しているのでしょうか。
- 吹き抜けはやっぱり寒い。。。
- キッチンからの匂いが2階までする
- 音が響く
- 窓の掃除が大変
など、多くの項目が挙げられています。家を建てて実際に暮らしてみると、あとで気が付くこともあります。残念ながら。。。吹抜けに憧れてテッペンにサーキュレーターを業者の言いなりで付けたけど掃除できへんやん!的な。。。(泣)
このような後悔をしないよう建てる前に対策を一緒に考えていきましょう。
吹き抜けはやっぱり寒い?
吹き抜けで上下階が繋がっているため寒いという意見も多くあります。特に冬は冷たい冷気が上階から下階におりてくることから寒さを感じるようです。だがしかしですよ???
この問題は家を建てる時に解消できる問題です。
最近の住宅(高気密高断熱に限る)は、気密性と断熱性に優れており冬は暖かく、夏は涼しく快適に過ごすことができます。(嘘のような本当の話!)
気密性とは、室内と室外の空気の通る隙間を極限まで少なくし、空気の流動を妨げることで可能となります。
断熱性は、壁、天井・屋根、床・基礎等に断熱材を入れ、家全体を断熱材で切れ目なく包み込む事で温度の移動を抑える事で可能になります。
また、サッシの選定も大切な項目です。サッシやガラスの性能が低いと外気に冷やされたソレはキンキンに冷えてその結果対流が起こり冷気が下降していきます。それがコールドドラフトと言われる現象で 『吹抜けは寒い~』の犯人の一人なのです。
吹抜けを寒い場所にしたくないなら
①高気密化工事必ず(C値は当然1.0以下)
②高断熱化工事(断熱欠損なく施工の事)
③サッシやガラスの性能に注目する
キッチンの匂いがする
お腹の空いた子供さんに声を掛けずにおびき寄せる?には持って来いの吹抜けです!なんて冗談にはならないかも。。。特に、魚やお肉の匂いはよくしますよね。
料理をするうえで匂いはどうしてもしてしまいます。無臭の料理なんてこの世にありませんからね。換気扇を回しても料理の匂いは充満してしまいます。吹き抜けの場合は2階とリビングを仕切る壁がないのでリビングだけでなくほかの部屋にまで匂いが充満していきます。
この問題は、窓で解決しましょう。匂いは下から上に上がっていきます。なので、吹き抜け部分に開閉式の窓を設ける事も対策の一つです。また、料理中は換気扇を回す[/keikou事は当然ですが、その換気扇に対して計画的に空気が動いてくれるか?が重要です。空気の流れに沿って窓を設けることで匂いの問題は軽減されるでしょう。換気扇の一番遠い所の窓を開けるようにしましょう。色んな所の窓を開けすぎると逆に匂いが残る事もありますので注意が必要です。ここでも高気密化工事は大切で、換気扇から遠い窓をあけて換気扇に向かって流れる空気の流れをイメージしていても、その途中の壁やサッシの枠の隙間等から【隙間風】が入ってきすぎると、なかなか空気は思うように動いてくれませんので。。。
音が響く
吹き抜けにするという事は、[keikou]音が聞こやすいのは事実です。
2階からリビングに声をかけられるように、リビングの様子が見えるようにと吹き抜けにする人も多いと思います。
リビングにいる家族に声を掛けられる、家族の様子が見えるなど良いこともありますが、夜疲れて寝たいとき、遅く帰ってきた人の音、テレビの音声などが聞こえてきてしまうこともあるかもしれません。しかし、家族の出す音ですからそんなに目くじら立てて怒るレベルではないのかな?と思いますけどね。
窓の掃除が大変
ほとんどの場合、吹き抜け窓は2階の高さにあるため、手が届かず足場もないので、掃除をする場合に『どうやって掃除しよう?』と迷うポイントです。
特に窓の外側にクモの巣や鳥の糞が…ある場合等です。すぐ取りたいけど高さもあるしすぐには掃除できないという時もあります。吹抜けにある窓の外側に下屋や高さの低い手摺壁のベランダとかがあると良いかもしれませんね。室内からの掃除については、キャットウォークやグレーチング等人がのったりできる工夫があると良いのでは?と思います。
掃除のことやメンテナンスの事も考えながら窓の位置や対策を考えていないと後が大変かもしれません。
吹き抜けの照明はどうしたら良いの?
リビングを吹き抜けにしたいとき、天井が高くなるので照明をつける場所に迷います。
高い場所に照明を付けてしまうとメンテナンスがしにくくなりますし、また、梁などがある場合その上方向に照明があると点灯した時要らない影が部屋の中に落ちる事があります。これがまた邪魔なんですよね~。。。照明器具は手の届く範囲につけるか、交換を長期間しなくてもよいLEDライトにすると良いのでは?と思いますよ?
もう1つ気にした方が良いことは、2階からの照明の見え方です。照明には上部までシェードがない場合があります。1階から見た時は空間にあった照明に見えるかもしれませんが、2階から1階をのぞいたとき、ランプが見えてしまいます。ランプが見えているとまぶしく感じてしまいます。
吹き抜けの窓はどうしたら良いの?
吹き抜けの窓は多くの光を入れるのに効果的なものになります。吹き抜けのない空間よりも光を取り入れる面積が広くなり明るくなります。
しかし、吹き抜けの壁一面をガラス窓にしてしまうと外から生活が見えてしまう?かもしれません。極端に言うと家族のプライバシーを守ることができません。(ちょっと言い過ぎかな?)
例えばこんな事は起こるかも。
・寝起きの半分しか目が明いていない顔とパジャマ姿を向かいの家の人から見られるかも(笑)
そこでおすすめの窓の位置は、天井に近い部分に窓を設けることです。高い部分に窓を付けることで多くの採光を取ることもできます。しかし、先ほど述べたように、掃除ができる範囲か工夫をしておく遠いかと思います。それか諦めるか。。。です。
まとめ
吹き抜けは、少し工夫するだけで住みやすい空間になります。吹き抜けにするときは気密性と断熱性とサッシの選定はマスト。
吹抜けは寒いからやめましょうなんて言う会社は技術不足だ!という会社さんも有りますが、そこまでは言いませんが、しっかりとした知識と施工技術があれば家全体の空気を循環させれる場所としても有効です。*但し大きすぎる吹抜けは耐震性を損なう恐れがありますので設計士さんにご相談を!
とは言え、デメリットもいくつかあると思います。しかし、開放的で明るくなる。家族とコミュニケーションがとれる。家全体の空気の循環などのメリットも多くあるのは事実です。吹き抜けを作るときはデメリットも考えた上で判断していきましょう。