珪藻土と珪藻土クロスの違いって?
◆今回はこんな方の為にかいてます。
⇒壁紙で悩んでいる方へ
⇒珪藻土と珪藻土クロスの違いを知りたい方へ
◆今回の記事を読むと以下のことがわかります。
⇒珪藻土クロスのメリット、デメリット
⇒珪藻土と珪藻土クロスの価格の違い
注文住宅で家を建てよう!と考えているとき、せっかく建てるのならこだわりのお家をつくりたいですよね?こだわりたい!って思う箇所はいくつもあると思いますか、今回は内装の壁紙(クロス)、珪藻土クロスについてご紹介したいと思います。
クロスには紙クロスとビニールクロスがあり、この中に今回紹介させていただく珪藻土クロスというものも含まれています。珪藻土は湿度調節や消臭・脱臭の効果もあり、快適な生活のサポートをしてくれるものでは?と思います。
珪藻土って?
この記事のもくじ
まずは、珪藻土がどんなものなのかを見ていきましょう。
珪藻土とは、植物の藻の一種である「ケイソウ」の殻の化石が、海底に沈殿してできた物のことです。高い吸水性と脱臭・消臭効果がある事が珪藻土の大きな特徴です。珪藻土には人の目には見えない大きさの穴が多く空いており、それが湿度と臭いを吸収してくれます。日本では古くから内外壁の材料として使われてきました。そのため高い吸水性がある事から、最近ではバスマットやコースターなどに使用されることも多くなってます。ご家庭で使っている方もいるのではないでしょうか?
珪藻土を壁に塗るということはクロスを貼ることに比べると手間も時間もかかり、価格も高くなってきてしまいます。できるだけ価格を抑えて新築を建てたい!と思っている方は珪藻土クロスにしてみてもいいかもしれません。
珪藻土クロスって?
珪藻土クロスとは、珪藻土の粉末と糊を紙に吹き付けたクロスのことです。壁に直接珪藻土を塗るわけではないので、コスト面を比べてもクロスの方が安価です。壁紙に珪藻土を選ばれると、部屋の湿気や臭いを取ってくれる効果があります。珪藻土クロスではなく壁に直接珪藻土を塗った方が効果は発揮されますが、、、そこは要相談ポイントですね!
珪藻土クロスは珪藻土を紙に吹きかけてものになっているので、吸水性などはそこまで高くはありませんが、、、
珪藻土のメリット
珪藻土にはこんなメリットがあるんです。
・室内の調湿ができる
・消臭・脱臭効果かある
・自然素材
調湿ができる
部屋の湿気ってどうにかしたいですよね?梅雨の時期なんか湿気でジメジメして気持ちまでどんより、、、体調まで悪くなっちゃいそうですよね。人が快適に生活することができるといわれている湿度は40%~60%と言われています。
珪藻土は湿気のジメジメをなくしてくれるのです。(これは個人差があるかもしれません。)珪藻土には人の目には見えない大きさの穴が開いており、その穴が湿気を吸収してくれます。壁が呼吸しているのです。
消臭・脱臭効果がある
臭いは部屋の中でも1番といってもいいほど気になるポイントだと思います。料理の臭いとか、湿気の臭いとか、、臭いは空気中の湿気と混ざっているので、部屋中に臭ってしまいます。湿気に混ざっているということは、湿気が珪藻土に吸収されるときに一緒に吸収してくれるということになります。
ペットを飼っている家庭の方は、ペットの臭いやトイレの臭いなど気になる臭いが多くあるのではないでしょうか。珪藻土はペットのいる家庭にも効果的です。
消臭、、、とーさんの臭いもきえるかしら。
かーさん
存在事消えてみようか?、、、
とーさん
自然素材
皆さんは、「ケイソウ」という名前に聞き覚えはないでしょうか?小学校か中学校の理科のプランクトンの授業で出てきたのではないでしょうか?(ミカズキモみたいな、ミドリムシみたいな、、よくわからない生体、、、)
まさしく珪藻とはそのことで、珪藻土は「ケイソウ」という植物プランクトンの殻が化石となってできた土のことです。自然素材ということでクロスと比べると質感は違います。自然素材のものに囲まれて生活したいという方にはオススメします。それなりにお値段はしますが、、、
珪藻土のデメリット
珪藻土のメリットだけ見て、珪藻土いいな!よし!珪藻土にしよう!って思った方、ちょっと待ってください。いいところだけ見て後から後悔いないようにここで珪藻土のデメリットについても見ていきましょう。
高価格
珪藻土塗りの壁にしたい!と思っていたのに、価格で断念してしまった、、という方もいると思います。(多分)
珪藻土は塗り壁なので、クロスのように紙を貼るわけにはいきません。材料費も施工の手間もかかります。クロスと比べると2~3倍?3~4倍、、もしかしたらもっと、、、高くなってしまうかもしれません。(価格は地域と施工する会社によって違います、、、)最低でも3倍かな~?
この価格を出してやってよかった!と思う人もいれば、この価格を出してまでする価値かなかった、、、と思う方も多分いるはずです。(住んでみて気づくこともありますが、、、)
良いものは高い!とプラス思考に考えてもいいのかも?(それにしても3倍は高い、、、?)
シミなどの汚れができやすい
珪藻土のメリットは高い吸水性!ここで問題なんです、、、この高い吸水性がデメリットにもかかわってきちゃうんです、、、
もし、お子さんがジュースを壁にこぼしてしまったとき、すぐに拭けば目立たないくらいには落ちるはずです。しかし、珪藻土は吸水性が高いがためにジュースはすぐに吸収されてしまい、汚れのもとになってしまいます。
汚れを落としたいからと言って水拭きは絶対にしてはいけません。汚れを落とそうと水拭きしてしまうとかえってシミの原因になってしまいます。もしもシミなどの汚れができてしまったときは、消しゴムや、サンドペーパーなどで軽くこするか、漂白剤を薄めたもので汚れを漂白することができます。
注意
珪藻土に色が付いたカラータイプの壁のときは、元の色まで脱色してしまう可能性があるので注意しましょう。
珪藻土クロスのメリット
珪藻土クロスのメリットは塗りよりもお値打ちに取り入れることができるということです。珪藻土塗りはちょっと高くて手が出せない、、、という方は珪藻土クロスを取り入れて見てもいいのではないでしょうか。
ここで注意!!
珪藻土クロスは珪藻土の粉末と糊を混ぜ合わせて紙にうすーく振りかけられているだけなので珪藻土塗りの壁と比べると吸水性と脱臭・消臭効果は劣ってしまうと思います。
珪藻土クロスのデメリット
一般的なビニールクロスに比べれば、珪藻土クロスは機能的にもデザイン的にも優れています。しかし、珪藻土クロスならではのデメリットというものは出てきてしまいます。
・シミなどの汚れができやすい
・珪藻土の機能がクロスにすることで劣る
シミなどの汚れができやすい
珪藻土塗りでも話したように、吸水性がデメリットにかかわってきてしまいます。ジュースなどの水分や鉛筆やクレヨンの汚れが取りにくくなってしまいます。珪藻土クロスは紙に珪藻土の粉末を吹きかけているものなので、汚れを落とそうと必死にこすったら珪藻土がはがれ落ちてしまうこともあるので注意しましょう!
反対に、一般的なビニールクロスは汚れが付きにくいという特徴があります。もし、ついてしまったとしても水拭きなどをして汚れを落とすことができます。こう考えるとビニールクロスはメンテナンスは簡単ですね!
珪藻土クロスの手入れ方法はメーカーのカタログにも記載されています。(クロスのカタログなんてすぐ見れるものでは無いですね、、)
珪藻土クロスは凸凹しているので小さなホコリはつきやすいです。気づかないうちにいっぱいついてるなんてことも、、、ホコリはほうきなどでやさしく払い落としましょう。強くやりすぎると珪藻土がポロポロ落ちてしまいます。少しの汚れであれば消しゴムや乾いた布で軽くふき取ると薄くなります。
珪藻土の機能がクロスにすることで劣る
珪藻土塗りと比べたら珪藻土クロスの機能は劣ってしまいます。珪藻土クロスは紙に吹きかけるとき、糊を混ぜています。そのため、湿気などを吸い込んでくれる穴がふさがってしまうので珪藻土が持つ吸水性も脱臭・消臭効果もあまり発揮されなくなってしまいます。
珪藻土の機能性を取り入れたい!って方、予算にまだ余裕があるという方は珪藻土クロスよりも珪藻土塗りをおススメします。
珪藻土と珪藻土クロスの違いって?
珪藻土と珪藻土クロスの違いは、価格・手間・機能性だと考えます。
珪藻土クロスは1㎡あたり1,500円~2,000円位となるのに対して、珪藻土も種類によって金額に差はありますが、最低でも珪藻土クロスの約3倍の値段1㎡あたり5,000~8,000円くらいの値段になってきてしまいます。施工の手間も珪藻土クロスの場合は約1週間くらいに対し、珪藻土は壁に直接塗るということもあって1か月と長くなってしまいます。施工の手間ひまと価格の分機能性が良いことは間違いないです!(機能性に関しては地域環境と個人差があると思います、、)
機能性は、どちらも湿気や脱臭・消臭の面は優れています。しかし、珪藻土クロスは一般的なビニールクロスより機能性が良くても、直接壁に塗る珪藻土には劣ってしまいます。
まとめ
今回は、珪藻土と珪藻土クロスの違いと、メリット、デメリットについて見てきました。
珪藻土クロスは珪藻土に比べて価格を抑えて施工することができます。しかし珪藻土と比べると機能性面では劣ってしまいます。ここはしっかりと考えて決定していきたいポイントですね!珪藻土を手軽に楽しむならクロスという考え方もいいかもしれませんが、どうしてもクロスなので約90㎝間隔でつなぎ目が出てしまうことは覚えておきましょう。
珪藻土の壁にしたいけど予算的に、、、という方は、壁紙に珪藻土クロスを視野に入れてもいいのではないでしょうか。今回の記事で少しでも違い、メリット、デメリットを知ってもらえたら幸いです。
関連記事