職人さんに期待する建築時のマナー
さてさて。今日はこれから家を建てようかな~という時にちょっと頭に入れておいていただければよいかな?というお話をします。今日は構造・温熱・意匠設計の話でもありません、住宅を作る職人さんの話です。
建築現場でこういうのはちょっと困るな~、、、という職人さんのマナーについて。
建築会社の担当者さんとの関係はもちろん良好な事に越したことはありませんが、それと同じくらい大切な職人さんとの良好な関係。それを築いて頂く為にも職人さんについて簡単に紹介してみようと思います。
ちょっと目を通してみてくださいね~。
◆今回の記事はこんな方の為にかいてます。
⇒職人さんといい関係を気づきたいと思っている方
⇒職人さんってどんな方が理想なの?
◆今回の記事を読むと以下の事がわかります。
⇒職人さんの気質?
⇒住み始めるまでの注意点?
職人気質?建築現場で気になるマナー
この記事のもくじ
これから家を建ててもらおう、というときには大工さんをはじめとする多くの職人さんにお願いする事になります。直接施主さんから職人さんにお願いすることはあまり無いと思いますが、現場に行った時に顔を合わす機会はあったりすると思います。
過去に建築を依頼された方々のネット情報を見ていると…「職人気質ってこういうものなの…?腕が良ければ不愛想でも我慢するものなのか???へそ曲げられたら困るし…」と悩まれている方もいらっしゃったようなんですよね。
サービス工事等をお願いしたらその通りになるか、というのはそのお願いの内容や建築会社さんの判断による所も多分にあると思いますが、正直依頼する職人さん次第でもあります。契約内容に無いような事を建築会社さんに黙って職人さんにお願いするとお断りされる事の方が多いかもしれませんが、ご自身が新築現場に行きマナーの面で気になる事があれば、【建築会社さんを通してお願い】することはできるんです。
特に新築現場はすでに周りに家が立ち並んでいて、うちだけが新参者…なんていうときには周りの目って気になっちゃうじゃないですか。お互い気持よく完成を喜べるような家づくりにしたいじゃないですか!!
ということでネットなどでも話題になっているものも含め、こういう事で困ったという方がいたという情報をいくつかピックアップしてみますね。
休憩時間のたばこ
職人さん・大工さんの朝は早く大体8時から現場入りします。朝早くて体力勝負ということもあり、朝10時とお昼の休憩、15時に休憩と3回は休憩時間があります。(多分)多少の時間のずれはあるにせよ大体これくらいの時間です。
その休憩時間は体力の回復や電話連絡やそれぞれの過ごし方があります。もちろんのそ休憩時間に喫煙する方もいます。喫煙自体は特に悪いことではありませんが、その場所が問題となります。
新築中の現場を通りすがって目撃した方もいらっしゃるかもしれませんが…中には新築中の現場から出て、目の前の道路で座り込んで数人の職人さんがタバコふかしてる…なんていうことも。
中には「狭い住宅街の道路で座り込んで車も困るし、子供が遊ぶのに数人でタバコ吸われてすごく気になる!」と近隣住民から建築会社あてにクレームを入れたという例もありますし、「(同じような環境で)隣家の中にもすごい煙が入ってきて辛い」ということでクレームになってしまったケースもあったようです。
こうなるとどうしても完成して住み始めてからご近所さんとの間に見えない壁を感じてしまうような事になるのでは…と気になってしまう方もいますよね。気にしてほしい環境だったりする場合にはもちろん、あくまで”お願い”にはなりますが話を通しておくことは可能と覚えておいてください。しかし今はほとんどの会社さんが【現場内禁煙・喫煙するなら車の中】が基本になっていると思います。
休憩時間に建築現場の目の前の道路に座りこんじゃう
これもタバコの件と似てますが…
休憩時間をとる場所が新築現場内ではなく目の前の道路になってしまっていることが難点、というケースですね。。。住宅地の狭い道路でたむろされてしまうと周りにも迷惑が掛かってしまうのは否めませんし、これから長く住む施主さんにとってはやっぱり気になる問題でしょう。
周りの状況をみて、避けておくべきだと思える場合にはこちらもお願いすることは可能です。というかこれも人としてのマナー?だと思います。この辺りは建築会社さんの方で価値観の共有をお願いしたい所ですね。
建築現場での駐車マナー
建築現場で近隣トラブルになるもの、として駐車のマナーもあります。
特に道路が狭い場所では問題になりやすいですから、この点については建築会社さんも事前に施主さんと打ち合わせをすることも多いかもしれません。時には大きなトラックが必要なときもあり、近隣に迷惑がかかることも多いため、事前に周辺住民の方に挨拶をしておくというのも有効です。
職人さんが現場に来るためにも車が必要なケースも多いので、日常的な駐車ゾーンはどうするか、事前に話し合いをするようにしておくと良いでしょう。場合によっては近隣の貸し駐車場が必要な場合があります。これは建築工事においての必要経費だと考えます。
意外と多い解体業者さんのトラブル
建築自体とは関係ありませんが、たまにあるのが、施主さんの知り合いの解体業者さんや施主さん自体がネット検索して、一括見積もりなどで解体業者さんを手配する場合。
建築業者としては NO とはなかなか言えないパターンです。
このパターンで何が問題になるかというと、解体業者さんが近隣の方への配慮や素行?が悪かったりすると、近隣にお住まいの方達は、その後に入る建築屋さんが手配した業者さんと勘違いして、新築の挨拶周りの際に、【何よ、今更挨拶って】とか、【もうあまり遅くまで音立てる仕事はしないでください】と言うように臨戦態勢でおられることもあります。
近隣の方からすると、その土地に入る業者さんは建築屋さんの関係者と認識します。ひいては、その業者さんを選んだ施主さんの品位すら疑われかねません。
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職人気質
職人さんと言うと 【頑固で気難しい】【てやんで~】【無口】みたいなイメージってありませんか?これはオガタだけのイメージかもしれませんが、、、少なからず≪怖い≫という印象をお持ちではありませんか?
実際いまだに 【腕が良ければそれでいいだろ?】【素人はすっこんどれ!】みたいな職人さんもいると聞きます、、、残念です。 実際そのような方と一つの現場を進めていくのには不安があります。現場はいわば伝言ゲームのような感じで進んでいきますので、やっぱりコミュニケーションが取れないと?良いものを作りあげるチーム員としては少々難ありかと、、、また、施主さんが現場に顔を出された際に 【挨拶】すらしない職人さんは、、、もうこれは問題外。こんな方はさすがにいないとは思いますが。
職人さんはなぜか世間的には怖いイメージがありますが、実はいい人ばかりです。ただ、口下手・自己表現が苦手なだけです。オガタは本当にいい方達ばかりに恵まれています。当然曲がったことは嫌い・不合理な事は嫌いですが、しかしこれって皆そうじゃないですか?
職人気質おまけ
例えば 棚板を追加でつけると一か所1万円かかるとしましょう。しかし、毎日の差し入れで缶コーヒー*1=150円+饅頭*1=100円合計250円(税は込みでも別でもどっちでも(笑)を何日か通えば、ひょっとしたら【ん~わかったよ~ 板余ったやつあるし付けとくよ!】ってなるかもしれません。少なくとも40日以内にはなるでしょう(笑)。でもね、、、職人さんも勝手にはつけないので、建築会社に事前に連絡がありますので、あまりにも度を越えたものは別ですが(笑)上手にここら辺の事を理解してアクションするとひょっとしたら、、、(笑)そういうオガタ自身が職人だったので良くわかります!
こんな職人さんがいます~職人さん一覧~
「家を作る職人さん(大工さん)は決まった人しか来ない」と思っていらっしゃる方もいますが…実はそうではないんです!職人さんは一覧にするとこんなにたくさんいらっしゃるんですよ~。
その日作業する内容によって、複数の職人さんが来たり大工さんだけだったり様々なんです家を1軒建てるってやっぱり大変なんだなぁと思う方もいるのでは?現場に差し入れしたい!とか挨拶したいな~なんていうとき、知らないと「あれっ?!」ということになってしまう事もあるので紹介してみますね!利用されるハウスメーカーによっても、参加する職人さんは違ってくるので参考に♪
- 地盤改良屋さん
- 基礎屋さん
- 大工さん
- 板金屋さん
- サッシ屋さん
- 建材屋さん
- 床屋さん**
- PB屋さん**
- 水道屋さん
- 電機屋さん
- ガス屋さん
- 塗装屋さん
- 左官屋さん
- タイル屋さん
- クロス屋さん
- 建具屋さん
- 足場屋さん
- 空調屋さん
- クリーニング屋さん等々
**印は大手分譲会社さんの分業化が進んでいる場合に存在したりします。**
この他にもたくさんの職種があったりします。
ちょっと気になる!職人さんのお給料ってどのくらい?
「職人さんてどのくらい収入あるんだろ♪」なんて気になってしまう方もいるんじゃないでしょうか~。気になる収入についていろいろなサイトから情報を集めて調べてみたところ…
木造大工さん…380万円
左官職人さん…450~650万円
塗装職人さん…500万円(従業員数1000人以上の規模の場合)
水道職人さん…300~400万円
ガス職人さん…300~400万円
電気職人さん…400~500万円
なるほどなるほど…!こんな感じなんですね~。
実は最近女性の職人さんも増えているんです
大工さんをはじめとする家づくりにかかわる職人さんといえば男性のイメージが強いのではないでしょうか~。確かにまだまだ女性より男性のほうが多く活躍されている業界ではありますが、最近は女性の職人さんも増えてきているんですよ!
例えばyoutubeでも大工仕事風景を公開している「女大工のえりのまき」さんもいますが、この方は将来的に「女性職人だけで新築一戸建てを完成させたい!」という夢もあるのだとか。
他にも模様に個性がでるといわれる左官職人さんとして活躍中の女性もいたり!女性ならではの細かな感性が活かされた素敵な塗り壁になりそうですよね♪(もちろん男性職人さんも素敵な仕上がりにしてくれていますが!)
力仕事もあるから女性が職人なんて無理でしょ!というのも誤った認識になってきているということですね。
まとめ
いくら良い設計ができても職人さんなしでは家はできません。施主さんと建築士だけでなく、大工さんと施主さんの関係も気持ちよいものにしておくことでより良い家づくりが叶うハズ!その橋渡しを私達が担うのも一つの役割です。
新築を検討されるときには、現場周辺の環境と周りにも配慮しながら安心して施工をお願いできるようにしておきたいものですよね。こちらでご紹介した困ってしまうポイントについても考えつつ、職人さんとも良好な関係を築いていただけたら幸いです!