家のスイッチが減っていく・・・?
入社して1年が経ちました。ブログは長い間お休みしていまいましたが。お休みを頂いていた間にエンズホームで働いて体感してきたこと、お客様との会話などで勉強になったことがたくさんありました。
まだまだ勉強不足ですが、1年たった今年は、「自分から発信していく」という目標を元にブログも継続的に発信していきたいと思います。この1年間、お客様との打ち合わせに参加させて頂き、注文住宅はやっぱりお客様ごとの色がはっきりと表れてくるなぁと感じています。
注文住宅の個性?
その1つとして、照明とスイッチ位置の打合せはお客様ごとの色が出やすく、打合せしていてとても面白い場面の一つです。
例えば、トイレのスイッチはトイレの室内にあるほうが好みか、トイレの室外にあるほうが好みか、など今まで過ごしてきた生活習慣でなんとなくの癖みたいなものがあり、スイッチの位置はお客様ごとの違った色が出てきます。なので、最初は基本的な動線や、過ごしやすさでスイッチを配置して打合せをさせて頂いてお客様の使いやすい位置へ変更していくスタンスで準備をしています。
ですが、最近はそのスタンスが全く通用しない時があります。現在、家のスイッチが少なくても照明の入り切りが容易にできる技術が増えてきています。家のスイッチ個数が減っていっているのです。
今回は、進化している照明の入り切りの仕方みたいなものをいくつか紹介させて頂きたいと思います。
注文住宅の進化?
注文住宅の進化の要因として「Alexa」や「Googleアシスタント」などのAIアシスタントの普及が大きいです。
「Alexa、部屋の電気を消してー」といったCMをよく見ます。各電機メーカーさんがAIアシスタントに対応した商品を展開していっています。
例えば、NATUREさんの「Nature Remo」という商品を紹介させて頂きます。
NATUREさんから画像引用
「Nature Remo」は照明に限らず、エアコンやテレビなどの赤外線によって遠隔操作されている電化製品をスマートホンまたはAIアシスタントで操作できるように計画された商品です。
イメージとしてそれぞれのリモコンの代わりを「Nature Remo」が行うようなかたちです。度々「リモコンどこに置いたっけ?」なんてことがなくなります。
新築計画の際にリビングは全部「Nature Remo」で電化製品を操作したいなんて時に便利です。注意点としては、赤外線で操作できる電化製品であることです。
どんなものが対象なの?
例えば、照明だとリモコンで入り切りできる商品が操作対象になります。
「Nature Remo」がその照明リモコンの赤外線をマネして発信します。なので、照明側に赤外線を感知する受信機がなければ照明は点灯することができません。ですが、リモコンで入り切りできる商品には限りがあります。好みの照明が赤外線受信可能であれば問題ありませんが、必ずしもそうとは限りません!「好みのデザイン照明が赤外線受信できないものなので、「Nature Remo」との組み合わせは諦めます」
なんてことにならない為に、各メーカーさんの豊富なアイデアがたくさんあります。例えば、Panasonicさんの「とったらリモコン」を紹介させて頂きます。この商品は、スイッチの押す所、ボタンの部分が取り外せてそのままリモコンにできる商品です。
パナソニックさんから画像引用
寝室のスイッチをこの商品にしておくと、部屋に入って電気をつけて枕元にリモコンを置いておけばわざわざ電気を消しに布団から出なくても良く便利だと思います。従来のスイッチだと枕元にスイッチを追加させて入口でも消せる、枕元でも消せるようにと生活しやすさを優先させるとスイッチを増やしがちな面があります。
設計側の目線ですと、「とったらリモコン」導入で
・スイッチが1箇所減らせて壁面がスッキリする。
・枕元のスイッチがあるとベットの位置が固定されてしまうが、無くなることによって家具のレイアウトが自由になる。
といったメリットがあります。
「とったらリモコン」の赤外線受信はスイッチの根元部分が行います。
取り外したボタンの部分(リモコン)が赤外線を発信し、残った根元の部分が赤外線を受信します。その信号が回路を伝って照明が入り切りされます。つまり、スイッチの根元を受信元とすることで、そこから照明までの入り切りは従来のスイッチと同じ原理でとなる為、赤外線受信ができない照明器具を取り付けても「Nature Remo」での操作が可能となります。
簡潔に言ってしまうと照明の代わりにスイッチに受信させよう!といった理屈です。
Nature Remo
「Nature Remo」導入は、今住んでいる家をAIアシスタントで操作したい!メインのリビングはAIアシスタントで操作したい!なんて時に便利です。注意すべきは、あくまで赤外線操作となる為、壁などの遮断物や距離に弱いです。
なので、新築時に1台で全館操作は何か対策が必要になります。
そんな時に建物と設備の両面から解決の糸口を見つけていくもの家づくりの楽しい要素でもあります。電気の世界も問題点と解決策が何パターンもあります。お客さんからの疑問を頂きながら都度勉強させていただいております。AIアシスタントは便利すぎてどんどん人をダメにしていくなぁとも思いますが、時代と技術の進化は早く、スマートフォンのように近い未来、これが当たり前になっているかもしれません。
時代に置いて行かれないように注意しておかないとです!