湿度を最適に保つには?
最近の雨で、室内の湿度を最適に保つために皆さん色々工夫や苦労をされている方が多いのでは?と勝手に思っております。
そんな嫌なジメジメした空気=湿気からあなたを守る?(笑)
エアコンでどこまで対策できる?
省エネ的には?
調湿してくれる調湿建材ってある?
という事で今回は書いていきたいと思います。
◆今回はこんな方の為に書いています。
⇒湿度と上手にお付き合いしたい方へ
⇒湿度をコントロール?したい方へ
◆今回の記事を読むとこんなことがわかります。
⇒弱冷房と再熱除湿の違い
⇒調質効果のある?部材
梅雨のジメジメした感じ、、、本当に憂鬱ですよね。
梅雨に限らず暑くなってくるとちょっと雨が降っただけでも家の空気がおもーくじっとりしているのが不快に感じられるもの。温度はそれほどでもなくても湿度が高いと熱中症のリスクが高くなる、とも言います。
湿度が高いととカビも発生しやすくなりますし、家の中の嫌な臭いも残っているようにも感じたり。
そこで今回は湿度・湿気対策についてまとめていきたいと思います!
そこで、まずは敵(湿度)を知らねば、対策が打てないという事で!湿度について軽くおさらい!
まずは湿度とは?
この記事のもくじ
という事で湿度とは!
空気中の水分量の事。その空気中にどれだけの水分量を含んでいるかを表したものが湿度○○%や○○(g・kg/m3)という事です。
???????
とーさん
%と(g・kg/m3)、、、同じ湿度にもなぜ単位が2つもあるの??割合と重さ。。。
とーさん
ですよね~小学校の理科の授業の時かなり苦戦した記憶がよみがえってきました(笑)しかし、今はなんとなくですがこんな感じかな?という事で。
湿度には相対湿度と絶対湿度があります。これが2つの単位の正体。相対湿度は% 絶対湿度は(g・kg/m3)で表されます。
相対湿度
その時の空気の温度に含まれる水蒸気量の割合を表したもの。ある温度の飽和水蒸気量(最大限含めれる水分量)に対してどれだけ水分が含まれているかを示した割合。
ちょっと待った!実生活でイメージすると割とわかりやすいかも!という事で。
車に何人乗っていて乗車率はどれくらいか?って考えると割と簡単です。
例えば
4人乗りの軽自動車に2人が乗った場合の乗車率は=50%
その2人が20人乗りのバスに乗った時の乗車率は=10%(運転手さんがもう一人いますけど~とか無しね(笑))
余計わからな~い(笑)という方はこちら↓
・乗車定員(車の大きさ)が飽和水蒸気量=空気の温度
・乗車率が相対湿度
・人数が絶対湿度
こんな感じかな?
絶対湿度
空気1m3中に何gの水蒸気が入っているかを示したものです。単位は[g/m3]です。
という事で、ここからいきなり。
湿度が高いときはドライが良いのか?
最近のエアコンには”除湿運転”は「弱冷房除湿」と「再熱除湿」と2パターンあるの気付いてましたか?
あるけど気にしてなかった~という方、よくわからないから適当にしてた、という方もいるのでは?
というわけでそれぞれの除湿機能、どのようなものか、どういうときにどっちを使うのが良いか?を、まとめていきます。
弱冷房除湿とは
「弱冷房除湿」とは微弱な冷房運転をしながら湿度を目標まで下げるもので、温度も湿度も下げたいときに使うものと覚えておきましょう。消費電力にかかわるコンプレッサを駆動させるモータの回転を低く保つのでエコ的な運転でもあります。
ただし梅雨時のように”低温高湿状態”で実行しても、外気温より室温設定が高い状態では冷房運転ができないため除湿できません。また「除湿するため温度を下げた空気を部屋に戻す」ので寒く感じてしまうことも。
再熱除湿とは
「再熱除湿」とは湿度を含む部屋の空気を室内機の中で一旦冷やして放湿し、冷たくなった空気を温めて室内に戻すもので、温度を下げずに湿度だけ下げたい梅雨時などに有効な運転モード。
最近のエアコンのこの機能は省エネ性能も改善され、冷蔵運転よりは消費電力が大きいものの消費電力も抑えられるようになり、昔のように「除湿は電気代が高くつく!」ということに直結するものではなくなりました。
弱冷房除湿と再熱除湿の違いまとめ
もう一度まとめておくとこのようになります。
温度も湿度も下げたいとき・・・「弱冷房除湿」
一応ご説明しておくと消費電力が少ないのは「弱冷房除湿」モードです。
こう覚えておけば、気温にあわせて快適な方法で除湿運転モードを使いこなせますね!
とはいえ・・・家にいる時間がそもそも少ない。でも結露がひどい、カビがひどい…防犯のためにも施錠はしっかりしたい!!
となるとエアコンを回しっぱなしにするのも電気代が気になりますよね?
ということで、続けて「家そのものに除湿してもらう」ということについて解説していきますので目を通してみてくださいね。
家そのものに除湿してもらうなら「調湿建材」
そもそも『調湿』とは何かというお話から。
調湿というのは住宅においては基本的に室内の湿度を50~60%に調節することを指しています。(多分、、、)
インフルエンザなどのウイルスは空気中の湿度が60%以上あれば活性化しずらいということも言われています。
また湿度が高いから汗をかきづらくなることで体温調節機能が働かなくなるため、温度がそれほど高くなくても熱中症になってしまうリスクも高くなるんですよね。
「快適に過ごせない」だけでなく、湿度が高いとカビが発生しやすくなり、健康被害もでる心配が。。。
調湿がしっかり出てきていればそのようなリスクがなくなり、快適に過ごせ、結果的に家も長持ちしやすいというメリットがあります。
湿度が低すぎても木造住宅の場合、建材として使用している木材が反ってしまって劣化が進むんです。
先ほどお話ししたエアコンに頼った調湿も十分効果的ですが、電気代がかさむというデメリットが気になる方もいるのでは?
中には体質的にエアコンが苦手という方もいますよね。
なので人体にとっても家にとっても湿度管理は重要、ということでここでは調湿建材についてお話してみようと思います。
調湿床材(い草を使った畳・無垢材)
調湿効果のある床材としては、湿気を吸放出してくれる畳(い草を使っていることが重要!)と無垢材です。
無垢材がOKならフローリングは?と思ってしまうかもしれませんが、無垢材にコーティングしてしまうことで調湿効果はなくなって(減少して)しまいます。畳や無垢材は足触りがよく冬場でもコーティングされたフローリング材と違って温かみがあるメリットもあります。
反面、キズが付きやすい(畳は傷みが目立つ)こと、飲み物などをこぼしてしまうと吸ってシミになってしまうリスクがあるので小さいお子様がいると…いろいろ気になってしまうかもしれませんね。
調湿できる壁や天井の下地
壁や天井の下地に調湿性のある素材を使うこともできます。
ただこれだけを対応するよりは、仕上げにも調湿効果のある塗り壁や調湿タイル・壁材を選ぶ合わせ技が効果的です。
塗り壁・調湿効果のあるタイル
珪藻土や漆喰・ホタテなどを使った塗り壁、最近では調湿効果のあるタイルを使うこともできます。見た目にも味があり、デザインにこだわる方にもおすすめの方法。
ただし汚れてしまうと場合によってはふき取りだけでは落ちなかったり、ものが当たると特に塗り壁の角部分が削れてしまうということが気になる方もいるかもしれません。
またメンテナンスの際には、塗り壁にしてしまうと壁紙仕上げよりも時間がかかる、ということも念頭に入れて検討すると良いでしょう。
除湿してれる壁「エコカラットプラス」
LIXILが販売している「エコカラットプラス」という壁材があります。
塗り壁とも違い、パネルをビスで固定していくものになりますが、おしゃれなタイルを壁に取り付けたような仕上がりはもちろん、ちょっとしたアートのような感覚で壁の一部にデザインパネルを取り付けるものもあります。デザインも豊富で良い雰囲気になるのですが、それだけではありません。
エコカラットプラスは調湿効果がありつつ、脱臭効果もある(あるらしい)ので例えば結露がひどい洗面所やトイレ、寝室やリビング、キッチンと場所を選ばず設置できます。珪藻土や調湿壁紙と調湿効果を比較したグラフも見てみましょう。(販売元のグラフなので信憑性は不明です(笑)
一般的に調湿効果があるといわれる珪藻土の4倍以上の調湿効果がありますね。(販売元のグラフなので信憑性は不明です(笑)脱臭効果についてもこのような実験結果が出ています。
トイレなど急な来客時にしまったー!と思うことがあるような場所でも気にする必要がなくなるのは嬉しいですね!汚れてしまっても水拭きで簡単にケアできるのもおすすめポイントです。(らしいです)
エアコンの除湿と調湿建材の合わせ技で梅雨時も快適な室内♪
エアコンもどんどん性能の良いものが出てきて、ここで詳しく解説したように温度を下げずに除湿できる機能も当たり前になってきました。
とはいえ!!SDGsでも提唱されるようなエコな暮らしを目指そうと思うと…エアコンにだけ頼っているのもどうか?と思ってしまうところではあります。そこで適度な換気もしながら家そのものに調湿効果を持たせる調湿建材の併用も検討してみてはいかがでしょうか。健康で快適に過ごせる家を検討されているなら、調湿建材も検討リストに追加してみてくださいね。
湿度アプリのご紹介
Psychrometer °Calc
以下このアプリの紹介文になります。ご興味ある方はどうぞ~。大丈夫です。僕には一銭も入りませんから(笑)
————————————
このアプリは、快適さを計算するアプリです。暑さ、寒さ、乾燥、潤いを計算し、快適な範囲を教えてくれます。ダイヤルで簡単に値を変更することができ、温度を分かりやすく色表示します。
温度と湿度、露点温度又は湿球温度のどちらか2つを入力する事により、以下の空気の状態が正確に計算できます。
相対湿度 %RH
露点温度 ℃DP(霜点温度℃FP)
湿球温度 ℃WB
混合比 g/kg(重量絶対湿度)
絶対湿度 g/m³(容積絶対湿度)
エンタルピー kJ/kg
比容積 m³/kg
水蒸気圧 hPa
飽和水蒸気圧 hPa
不快指数(D.I)
Good表示(温度17℃〜28℃ / 湿度40%〜70%)建築物環境管理基準
入力切替アイコンをタップする事で、相対湿度・露点温度・湿球温度と切り替わります。
気温アイコンをタップすると、気象情報より気温を自動入力します。位置情報の使用を許可して下さい。(OpenWeatherMap Update interval120min)
リセットアイコンをタップすると、初期値に戻ります。(これは、設定画面で設定されている温度と湿度の初期値です。乾湿計も通風型にリセットされます。)
設定アイコンをタップすると、設定画面へ移動します。
設定画面
気圧アイコンをタップする事により、内部気圧センサーから値を取得し高精度な計算を行います。通常は標準大気圧で充分です。
乾湿計を使用(湿球入力)される場合は、3種類から選んでください。
通風型… 強制的に通風するタイプ。アスマン通風乾湿計。
壁掛型… 通風機能のないタイプ。簡易型。August式。
回転型… 振り回して測定するタイプ。Sling式。
リセットアイコンや外気アイコンをタップすると通風型に戻ります。通風型以外は、湿球入力しかできません。
氷点下になると湿球の氷結判定スイッチが表示されますので、湿球の状態にあわせて切り替えて下さい(Sling式を除く。-10℃以下は強制的に氷結判定。)空気線図がなくても以下の計算が簡単に行えます。
入力モードを露点入力にして、上段ダイアルを増減させる事で、冷房←→暖房変化が読み取れます。
入力モードを湿球入力にして、上段ダイアルを増減させる事で、加湿←→除湿の変化が読み取れます。(蒸気式加湿の場合、入力モードを湿度入力して、下段ダイアルを増減。)