地鎮祭とは? 地鎮祭の流れ等
【起源・流れ・のし袋・服装・地鎮祭事情など】
家を新築するぞー!とワクワクドキドキしながら工務店やハウスメーカーの門を叩き、施工プランを詳細まで決め、請負契約が成立したらついに工事が始まります。その時最初に行われるのが「地鎮祭」というもの。
この記事をお読みの方のほとんどは 【初めての地鎮祭】。
神主さんを招いての神事とあって、色々と心配や緊張をしてしまう方も多いのではないでしょうか。作法は?服装は?祈祷料は?等々。
ここでは地鎮祭ってそもそも何なの?ということから、その起源について、またどのような流れで誰が参加するのか、のし袋はどうしたらいいのか、服装は…などなど気になる方の多いポイントについてまとめています。
また、一般的な昔から続くスタイルだけでなく、最近の地鎮祭事情についても触れています。施主としての最初のイベント、ここで予習していただければスムーズに参加することができるはずです。ご一読くださいませ。
◆今回はこんな方の為に書いています。
⇒初めて地鎮祭をなさる方
⇒地鎮祭、、、緊張する~という方
◆今回の記事を読むとこんなことがわかります。
⇒地鎮祭ってそういうモノなんだ!
⇒流れ・服装・参加者・祈祷料・のし袋等々
地鎮祭とは
この記事のもくじ
(実際にはこの神様ではないと思いますが・・・)
地鎮祭とは、その土地でこれから新築工事を行うにあたり工事が無事・安全に終わることができること、完成した家・建物の繁栄を祈る儀式です。「じちんさい」と言われることが一般的ですが「とこしづめのまつり」と言われることもあります。
地鎮祭の主催は施主さんじゃないのはご存知でしたか?
実は、神主さん!でもなく施工を担当する工務店・ハウスメーカーが主催の催しでもあるのです。という考え方と、その土地に、これからお邪魔する施主さんが神様に挨拶をするための儀式なので施主さんが主催という考え方の2パターンあるようです。あなたの地域はどちらでしょうか?
主催がどちらかは置いておいて、ここからは具体的に地鎮祭で何をするのか、「地鎮祭の流れ」で紹介するので続けてチェックしてくださいね。
まずは、地鎮祭の起源
地鎮祭っていつから?なんでするようになったの?という疑問にお答えしたいと思います!
地鎮祭の歴史は古く、「日本書紀」にも行ったということが記載されているんですよ。思っていた以上に古くてびっくりしました。一般的に自宅を新築する際に地鎮祭をするのがポピュラーになったのは江戸時代後期だそうです。
東大寺金堂や興福寺中金堂にも、地鎮祭の時に使った「鎮物(しずめもの)」(土地にまいたお米やお塩・お酒の残りを埋めたもの)が出土しているのだそうです。
神様に工事の無事と、家の繁栄を祈る儀式なので仏教ではないのかなーなんて思ってみたものの、仏教でも似たような別の儀式が行われていたのではと考えられているみたいですよ。という事で地鎮祭の起源は、、、【大昔という事で(笑)】
地鎮祭の流れ
地鎮祭の全体にかかる時間は平均して40分~60分(もう少し短い場合も)程度です。
流派や宗派などにもよると思います。
とーさん
確かに!
かーさん
簡単にどのような流れで執り行うのかまとめますね。
・地鎮祭開始の宣言 ・修祓の儀(神主さんによるお祓いの儀式) ・降神の儀(神様をお迎えする儀式) ・献饌(神様にお供え物を差し上げる儀式) ・祝詞奏上(神様に祈りの詞を捧げる儀式) ・切麻散米(神主さんが土地を清める儀式) ・地鎮の儀 (刈り初め・穿ち初め・土均しを工務店と施主で行う儀式) ・玉串奉奠 (榊などを神前に備える儀式) ・撤饌(お供え物を下げる) ・昇神の儀(神様にお戻りいただく儀式) ・閉式の辞 ・神酒拝戴(直会の儀ともいい、お神酒をいただく) このような流れで進められていく地鎮祭、施主が儀式に参加できる切麻散米や地鎮の儀(四隅を廻ってお神酒や塩をまく等)、玉串奉奠(榊を祭壇にまつる)は神主さんからやり方を教えてもらえるので大丈夫ですよ。 お神酒については飲めない場合、口を漬けたり飲むふりだけして、そのまま地面に。それでも問題ないので心配しないでくださいね。 今のご時世(コロナ蔓延時)は神酒拝戴・直会の儀は割愛される事が多いらしい。 とーさん なぜコロナ時の事情まで知ってる? かーさん 地鎮祭に参加する際の服装は、個人宅の場合、特段スーツじゃないと!とか正装しなきゃ!と気にしすぎる必要はありません。 ご家族間で問題ない認識であればジーパンでもOKです。 とはいえ、神主さんはしっかりと正装でいらっしゃるので失礼がないよう、キレイめなスタイルをしておくのが無難。お子さんは制服があるなら制服でもOKです。 夏などはサンダル履きの方もいらっしゃいますが、さすがにサンダルや草履はさけて、ビジネスシューズとまではいかなくても失礼にならないようにしておきましょう。 自分がその土地の神様だったらなんて思うか?って考えてみて~ とーさん おおおお!それは斬新! かーさん 地鎮祭に参加するのは ・神主さん ・工務店・ハウスメーカーの担当者 ・工事に関わる大工さんや業者さん ・施主(同居する家族) が一般的です。 地鎮祭での服装はどうしたらよい?
地鎮祭の参加者について
小さなお子さんが参列されることも多いですが、意外とおとなしく飽きずに参加していらっしゃる場合も多いですよ。
地鎮祭のいまどきの事情
一般的な形式として昔から執り行われる地鎮祭は先ほど「地鎮祭の流れ」で紹介したように、神主さんを招いて流れにそって執り行われています。
今もこの形式にのっとって執り行われるケースは多いものの、時の流れと共に略式で行われるケースもでてきているのだとか。神主さんを招かずに、施主さんご家族で切麻散米や敷地の四隅にお神酒をまくなど行い、お祈りをして終了とするケース。
また地鎮祭そのものを行わないことを希望されるケースもあるのだそうです。
地鎮祭で神主さんにお渡しするのし袋はなに?水きりは?金額は?
地鎮祭では神主さんへの謝礼をのし袋にいれ、初穂料・玉串料としてお渡しします。
その際、のし袋の水引は蝶結びの水引があるものを使いましょう。
結びきりは「一度きりのお祝い事」という意味から、結婚式などで使うものなので、地鎮祭には不向き。
参考ブログはこちらです。↓
また包む金額については3~5万円位が多いですが、工務店・ハウスメーカーから紹介してもらった神主さんであれば、「どのくらい包むものでしょう?」と担当者さんに聞くと適した金額を教えてくれます。
地鎮祭の時ののし袋の書き方【初穂料・玉串料】
のし袋には「御初穂料」もしくは「御玉串料」と書きます。これも金額と一緒で工務店・ハウスメーカーの担当者さんに聞けば他の施主さんと合わせることもできるので安心感がありますね。
また施主さんのお名前は名字だけでも十分ですし、フルネームとされても良いです。ご夫婦で共有名義の場合には横並びで連名にされると良いでしょう。
地鎮祭の時ののし袋の書き方|内袋はどうする?
内袋の表側の中央に金額を縦書きで記載します。
3万円の場合を例とすると 「金参万円也」 となります。裏は地鎮祭の場合書かなくても問題ありませんが、正式に書くのであれば中央より左よりに、ハガキの差出人を記名するときの要領で縦書きで住所と名前を書きましょう。
地鎮祭のときの挨拶
地鎮祭で施主となる立場だから、『きっとしっかり準備して挨拶しないといけないんだろうな…』と構えてしまっていませんか?
施主さんが挨拶をする際、実はそれほどかしこまった挨拶は求められていないので、印象が悪くならないように笑顔で挨拶をすることが一番大切なのです。
ちなみに、最初に挨拶をするのは参加者となる神主さん、工事・設計の担当者さんと顔を合わせたときの「はじめまして」の挨拶です。
続いては地鎮祭が進み乾杯をするときの声かけですが、これは基本的に工務店やハウスメーカーの担当者さんがしてくれます。地鎮祭を家族のみで行うなどの場合には施主さんが乾杯の音頭をとることもありますが、
この時は
『本日は私達の新築の地鎮祭を滞りなく執り行うことができました。これから工事が無事に安全にすすみ完成することを心から祈っております。ご参列いただいた皆さんのご健康・ご健勝を願いまして…乾杯!』と挨拶しましょう。←あくまでも例です。
最後に、これから工事が始まり騒音やトラックなど大型車両が入りご迷惑をお掛けしてしまうこともある点を踏まえ、ご近所への挨拶をします。
これは工務店・ハウスメーカーの担当者さんが同行し、ご近所への挨拶も進めてくれますので、施主さんは『○○と申します。これからご迷惑おかけすることもあるかとは思いますが、よろしくお願いします。』と添えると良いでしょう。
工務店・ハウスメーカーによっては挨拶のためのタオルなどを持参してくれますが、万が一施主側で準備を、となるのであれば何か準備しておくと良いかも知れません。
ただ、無事引越しとなった際に今度は新しい住人としてご近所への挨拶周りをしますから、その際にも手土産を持参することを考えると大きな菓子折りなどかしこまり過ぎる必要もないでしょう。
まとめ
家を新築するという大イベントを前になんだか緊張してしまう「地鎮祭」についてまとめてきました。
気になる疑問は不安は解消できたでしょうか?
当日は施工を担当する工務店・ハウスメーカーの担当者さんや、神主さんが儀式の進め方なども教えてくれますから、あまり緊張しすぎずに、新築するぞというワクワク感と喜びを実感してくださいね!
語れば長~い地鎮祭については別記事もまとめてまいります。そちらでは、地鎮祭の準備やお供え物の詳細などなどまとめていますので、そちらもあわせてチェックしてみてくださいね。
参考ブログはこちら↓