紙やすりの使い方・選び方と楽しく上手にかけるコツ
◆今回はこんな方の為に書いています。
⇒家の中にある【木部】を綺麗にしたい方へ
⇒DIYで綺麗に棚を作りたい方へ
◆今回の記事を読むとこんなことがわかります。
⇒紙やすりの番手の使い分けが出来るようになります
⇒DIYにチャレンジしたくなります!
新型コロナの影響により、皆さんが生活をより上手に楽しもうとする事で今まで以上にDIYを楽しむ方が増えたように感じます。
休みの日にホームセンターに行くと意外と人がいる事に驚いた事がある方もいるのではないでしょうか?
お父さんと息子さんで木材を買っている姿を目にしたりペンキを買っていたり。DIYは、こだわりだすと本当に色々あるのできりがない!というシーンも多いかな?と思うのですが皆さんはいかがですか?
例えば…せっかく作った棚やテーブル。ざらざらしてたりすると手触りが良くないだけでなく、思いがけずトゲが刺さって怪我をしたり洋服をひっかけてしまったりすることもありますよね~。
木材は自然な肌触りが魅力でもありますが、その仕上がりを左右するのは「やすり」です!
『えーー面倒だし手間も時間もかかるでしょ~』という声も聞えてきそうですが。。。
確かに、楽な作業とは言い難いですが…ここでは少しでも皆さんの負担を減らしながら、せっかくのDIYを最高の仕上がりにしていただくためにも!紙やすりの使い方や選び方、楽して上手にかけるコツをご紹介していきたいと思います!
紙やすりのかけ方と意外な使い方も紹介しちゃいます!
この記事のもくじ
紙やすりというと、「木材を つるつるすべすべ にするために使うもの」というイメージが強いですよね。小学生の時の授業で使った事もあるのでは?
たしかにメインとなる使い道としては間違っていません。ですが…実はそれだけではないんです。
例えば…
- 塗装後のハケの後を削って滑らかにする
- 最近はやりのエイジング加工でオシャレな仕上がりに♪
- 木材の角を丸める面取り加工に使う
- オイル系塗装時に使って表面の艶と滑らかな質感を出す
- 金属のさび取り
こんな使い道もあるんです。
電動の工具でやれば一瞬で終わるし!
もちろんそうですが、細かい部分を丁寧に仕上げるなら、やっぱり基本に戻って紙やすりを使うのが結局一番だったりもします。機械では入らない、細かな部分だったり削り過ぎたり。。。
上で紹介したオイル系塗装時に表面に艶を出して滑らかに仕上げるというのは、二度塗りしていく過程で乾く前に行うんですが、かなり仕上がりに差が出るのでぜひ試して欲しい方法。このように質感や見た目にも大きな影響が出る地味な相棒、続けて基本的な使い方も紹介します。
基本の紙やすりのかけ方・手順
木工で使う場合の紙やすりのかけ方をざっくり紹介します。
①使いやすい大きさにちぎる
②適度な木材に巻き付ける
③丸く削るイメージで木材の切断面を整える
④表面を木目に反って一定方向にやすりをかける
⑤木くずを乾いた布でふき取る
使いやすい大きさにちぎる
ハサミを使うと刃が傷ついてしまうので手でちぎるのをお忘れなく!
手でちぎると変な風にキレてしまうのでコツは山折谷折りをして、ついた線を左右に引っ張るように引き裂くイメージでちぎってみてください。意外と綺麗にちぎれます。
綺麗にちぎると使う時はもちろんですが、残った紙やすりを次回使う時も綺麗な形で使うことができます。綺麗にちぎれていないと【ヤスリをかけたい部分】に紙やすりが届かずに綺麗に削れない事になりますのでご注意ください。
適度な木材に巻きつける
適度な木材に巻きつけることで、手や指にトゲが刺さったり怪我をするのを防ぐことができるだけでなく、紙ヤスリが平坦になるので仕上がりも良く作業も楽になります。指で紙ヤスリをかけると指の圧でその部分が凹んでしまうこともありますので注意が必要です。
小さな木材にやすりをかけたい、というような時には、適度な大きさに準備した紙やすりをテーブルに貼付けて、やすりをかけたい木材をこすりつけてやするのも楽でおすすめですよ。
丸く削るイメージで木材の切断面を整える
いわゆる バリ取り。
切ったままの木材の切り口は木材の繊維がケバだっていますので、その部分を放っておくとトゲが刺さったり、服が引っかかったりと、、、
良いことは何もありません。その木材の切り口を紙やすりでササットヤスリをかけてあげると綺麗になります。
表面を木目に反って一定方向にやすりをかける
木目の方向に沿ってヤスリをかけていかないと木材がざらざらしてしまうので必ず一定方向に!
まずは粗い#120位でかけて、仕上げに#240位でしっかり整えると良いです。仕上げたいイメージによってもっと細かな番手(#の後に表記のある番号が大きい方が細やかな仕上がり面になります)
木くずを乾いた布でふき取る
仕上がったら、ヤスリをかけて出た木屑(コナ)が出ますのでそれを綺麗に拭き取る、もしくは風で吹き飛ばす!
そうしないと塗装をする場合に、そのコナも一緒に塗ってしまい塗装の仕上がりが凸凹ザラザラになります。。。
せっかく綺麗にヤスリをかけたのに仕上がりが凸凹って、、、目も当てれませんのでしっかりと木屑(コナ)は除去しましょう。
紙ヤスリの種類と選び方
使い方がわかったところで、この記事の本題と言っても過言ではない紙やすりの選び方と種類について見ていきましょう!
紙やすりの種類について
種類は以下の4種類あります。
- 紙やすり(サンドペーパーともいう一般的なもの)
- 耐水ペーペー
- 空砥ぎペーパー
- ポリネットシート
種類としては紹介しましたが、とにかく耐久性は高いメリットはあるものの値段も高い④ポリネットシートはDIYで使うのにはおすすめとは言い難いですかね…。
水や油を使って研ぎたい、というような場合には②の耐水ペーパを使うことになりますが、それ以外なら基本的には①の紙やすりで十分事足ります。
また機械操作が得意な方で大きな棚板やテーブルの天板の仕上げをしたい!というような時には電動のものもあるので使い分けするとより作業がスムーズになります。
例:ストレートサンダー/オービタルサンダー
ストレートサンダーとはやすり面が前後のみに動くもの
オービタルサンダーとはやすり面が円を描いて動くもの
紙やすりの番号について
紙やすりを買おうと思って売り場にいったけど、思いがけずたくさんあってどれを買えばよいのかわからない!なんていう方も多いようです。
ここではどんな時にどれを使えばよいか目安をお伝えしておきましょう。
したいこと | 番手 |
---|---|
木材の切断面を整える | #40~#100 |
木材表面をざっと整える | |
エイジング加工する | |
木材の塗装前のサンディング | #120~#240 |
金属のサビ取り | |
木材の凹凸を整える | |
塗装前の下地を整える | #280~#800 |
重ね塗り前の下地調整 |
先ほど使い方のところでも少しだけ番手についてはお伝えしていましたのでそちらも参考にしていただきながら見てみてください。
*つや出しは#1200#1500#2000と徐々に番手を上げていきます。液体研磨剤も有効です。
紙やすりを楽に上手にかけるコツ
紙やすりの使い方・選び方をマスターしていただいたところで、続いては「紙やすりをきれいに!楽に使うためのコツ」もお伝えしたいと思います。
使い方のところにヒントがあったのですが…『②』のところです!紙やすりをそのまま持って使う、というのは王道ではありますがこれが疲れる原因だったりもします。
先ほどもお伝えしたように、小さな木材(サンディングブロック)を整えるようなシーンなら、テーブルに張り付けた紙やすりにこすりつけてやするなども試して見てください。
また細かいところは手でやるしかないものの、比較的広さがあるところにやすりをかけるときには…「ハンドサンダー」を使うのも一手。紙やすりをはさむだけで簡単に使えて確実に楽になるので、機械はちょっと抵抗があるという場合でもおススメできます。
また本当に広い面をかけたり、機械の操作に抵抗感がない場合には先ほども軽く触れましたが電動のものがおすすめ。「電動サンダー」を使えば広い面でもあっという間にやすりをかけて均等に仕上げることができます。
これには一般的な市販の紙やすりが使える「オービタルサンダー」と、専用のサンドペーパーが必要な「マルチサンダー」「ランダムサンダー」もあります。
滑らかな仕上がりにもオシャレなエイジング加工にも使える紙やすり
(画像はエイジング加工のイメージです)
木材を滑らかに整える、塗装がきれいにのるように整える、手触りの良い家具に仕上げる、オシャレなエイジング加工を施す…などなど様々な用途に使える紙やすりことサンドペーパーについて解説してきました。
時間も手間もかかる印象ですが、楽に仕上げるためのコツもご紹介できたかと思います。
どんな使い道かによってもやり方は違ってきますが、やるとやらないとでは仕上がりは雲泥の差!ちょっと疲れるのは否めませんが、皆さんのDIYをよりかっこよくきれいに、そして気持ちよく使える仕上がりにするためにも紙やすりは大活躍してくれるアイテム。
ぜひ上手に付き合っていってくださいね!
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