コの字型の家を失敗したくない!デメリットの解決策や風水の話を解説
コの字型の家は、デザイン性が高く個性的な雰囲気を演出できるので憧れを抱いている方も多いのではないんでしょうか?
最近では、アウトドア人気が上昇し、お家キャンプや、うちカフェ等、家を楽しむ傾向が以前より一層強くなり「コの字型の家」を考える方も多くなってきました。
デザイン性と機能性も兼ね備えたコの字型ですが、デメリットもあり注意が必要です。この記事で家を建てる際に失敗しないポイントをご紹介するのでチェックしておきましょう!
実際にコの字型に住んでいる筆者(オガタ)が「風水的にどうなの?」という質問についてもお答えしているので、ぜひ読んでくださいね!
◆こんな方におすすめの記事
⇒コの字型の家を建てたい
⇒住みやすい?風水的にどうなの?
◆この記事を読むと分かること
⇒住みやすいコの字型の家を建てるポイント
⇒風水は気にしなくていい!
コの字型の家のメリット5つ
この記事のもくじ
家の方にはさまざまな種類がありますが、とくに「コの字型」は最近人気が高まってきています。
デザイン性だけではなく、暮らしやすくなるメリットも多くあるのです。
実際の生活にどのようなメリットをもたらすのかご紹介するので参考にしてみてください。
▲弊社施工例「夕日を独り占めの家」
デザイン性が高い
一般的な正方形や長方形の間取りとは違い、個性的な見た目のためオリジナリティ溢れる家づくりができるのは魅力的です。
海外の建物ではよくみられる構造ですが、日本ではまだ馴染みのないタイプなので来客が来た際に印象的に残りやすく、自慢できるのも嬉しいポイントではないでしょうか。
最近では、デザイン性の高い家づくりが人気を集めていますが、コの字型にすれば一気におしゃれな家に仕上がります。
日差しや風通りがいい
コの字型の家は、縦や横に長い一般的な作りである「I型」の家より日差しが入りやすい構造になっています。
そのため、室内は常に明るく庭は風通りがよく快適であり、中庭にも日差しが入るためガーデニングが好きな方にとっておすすめの家づくりです。
自分で手がけたガーニングの景観を室内から眺めることができるのは最高ですよね!
開放感がありながらプラベート空間を保てる
- 人に見られる生活は嫌だ…
- 人通りの多い道路に面した立地だからどうにかしたい
という場合、道路側に窓を付けることなく明るい家を作ることができるのもコの字の家のメリットです。
日本は住宅が密集していたり、南道路になっていたりすることが多く、せっかく庭があってもオープンなタイプだと人目が気になってしまい思う存分満喫するのは難しい場合もあります。
でも中庭のあるコの字の家なら、人目を気にする事なく、【くつろぎタイム】を満喫できます。
子どもの安全な遊び場として利用できる
コの字型の家は「子どもが安全に思いっきり遊べる場所を作りたい!」と考えている方におすすめのは、中庭を家自体が囲っているからです。
空いているスペースは、フェンスを設置することで道路への飛び出しを防ぐことができます!
オガタ
さらに屋根をつければ、雨や日差しが強いといった天候に左右されずに楽しめますよ。
中庭の正面にキッチンを設けることで、料理をしながら、屋外で遊ぶ子ども達を見守ることができるのも設計ポイントです。
コの字の家はロの字の家よりはお手入れしやすい?
▲弊社施工例「ロの字の家の庭」
同じ中庭がある家でも、よりプライバシーを確保できる「ロの字の家」も魅力的ですが、管理が大変な一面もあります。
- ぐるりと囲まれた中庭の掃除
- 掃除した後のごみの処理
- 大雨・大雪などの後の水処理
- 水洗いした時の汚れ処理
などなど….毎度バケツに入れて処理するのは大変です。せっかく建てたデザイン性の高いコの字型家が機能性がなかったら、住みにくく感じ後悔してしまいます。
このような観点から考えると、コの字型の家はロの字型より住みやすいです。
中庭が欲しい!というご希望は、よ〜くわかりますが、お手入れの事もきちんと考えて排水経路の確保は必ず整備しておいてくださいね。
コの字型のデメリットと解決策5つ
メリットが多いコの字型の家ですが、設計次第でデメリットにもつながるので注意が必要です。以下では、3つのデメリットと併せて解決策をご紹介するので参考にしてみてくださいね。
建築費が高くなりやすい
コの字型は一般的な四角形やI型の家と具食べると、凹凸面が増えるため建築費が高くなってしまいます。
しっかり安全な家を作るためには建築・設計の両面からみてより高いスキルが要求されることも関係しているのです。
ハウスメーカーと打ち合わせをし「希望通りの中庭ができた!しかし、耐震等級を取得できませんでした…..」と家が建てられないなんて事も起こりかねません。
初回のプランの時からその点は意識した設計者のスキルがないと、カッコイイプランが出来ても「ぬか喜び」で終わってしまうのです。
しかも雨がふれば水が溜まるし、雑草の処理も思った以上に大変だし日当たりも思っていたほど効果が感じられない…状況に陥ってしまうと家を建てたことに後悔してしまいます。
コの字の家が欲しい!という希望がある場合には、それに見合った設計士がいるところ、腕のある大工さんがいるところに依頼するのがベストでもあり必須です。
俗にいう【営業マンが商品を販売する】では難しいかもしれません。
寒暖差が生じやすい
サッシやガラスも断熱は考えられているものの、壁で断熱するのが一般的な住宅事情。
コの字型の場合には【コ】の部分に壁でなくサッシ・ガラスを配置することが多くなります。
そのサッシ・ガラスを通して冷気や熱気が入る事になるため、対策をしないと寒暖差を感じやすくなります。
地域(防火・非防火)によりますが、複層ガラスの中のガス種やスペーサーの種類サッシ枠の種類にも目を向けつつ日射取得と遮蔽(しゃへい)は必ず考慮しましょう。
この点も踏まえて設計の段階からできる限り対策を練っておくことをおすすめします。
水はけが悪くお手入れが大変
コの字型に水はけが悪いため設計段階から排水経路についてはよく考えていただきたい課題です。
最悪大雨や大雪の後に水が溜まってどうにもならない!となってしまっては困りますし、水気が長期に渡り停滞するような場合はカビやコケなどの原因にもなります。
立地や日当たりの事も含めてどう作るかしっかり検討しておくようにしましょう。
そして忘れがちなのが「中庭のお手入れ問題」です。
中庭なので常に目に入る分、雑草や窓の汚れも気になるでしょう…。このように手間がかかる家になってしまうと、快適な暮らしを送ることにはつながりません。
そのため、次のような排水対策を念頭においておきましょう!
- 中庭の床には砂利を敷き詰め水はけをよくする
- ウッドデッキを設置する際には樹脂製を選ぶ
- 地面をコンクリートにする際には傾斜をつけて排水経路を確保する
地震でダメージを受けやすい
コの字型の家の耐震性は、というとそれぞれ本体からはみ出る形になる部分が本体とは別の方向に揺れてしまうため、シンプルな形の家と単純に比較するとネジれやすくなります。
特に注意すべき点は、家自体とはみ出る部分の接合部分です。
この接合部分がもっとも地震でダメージを受けやすい場所になるため、しっかりと構造や建材を考えておく必要があります。
正方形の家の場合、地震が来たときには家の中心に重心があって近くに剛心があるので均等に地震のパワーが分散されるのですが、コの字の家は分散されにくい特徴があるのです。
そのため、安心して暮らしていただくためにはコの字の家は、シンプルな形の家よりも耐震補強にコストを割いていく必要もあるので忘れてはならない検討事項です。
設計によっては使いにくくなる
コの字型の間取りは、端から端までの距離が長くなることが多いです。
生活動線をきちんと考えて間取りを考えておかないと、モノを取りに行き来が多くなりストレスになってしまいます。
中庭の使いやすさやどのようなシーンで利用するのかに合わせて、動線をつなげることが重要です。
ますはライフスタイルを見直し導線設計を整えていくことが、快適な間取りづくりにするポイントです。
コの字の家は風水的によろしくないって本当?
結論から言うと、気にする必要はありません!
オガタの家はコの字ですが、悪い影響が起こったことがないので気持ちの問題かと!
オガタ
風水では「できるだけ四角形に近いすっきりした形の家が良い」とされています。
残念ながら「コの字は風水的にはよろしくない」という結論になっており、コの字型の家の外形は「ハリ・欠け」は良くないと言われているそうです。(オガタ調べ)
私は全然気にしておりません。(笑)
オガタ
コの字の家は中庭がある分、正方形には”欠けた”状態になってしまいますが、10mの外壁にたいして3m程度以上(3割以上)の欠けがある状態がよろしくないという説もあります。
どうしても風水が気になる、でも中庭も欲しい!という場合には「外壁の3割未満の欠けとなるような中庭サイズにする」というのも1つの手段になるでしょう。
まとめ コの字型の家で快適な暮らしをしよう!
オシャレで人と違う家が欲しい!時にデザイン性が高いコの字型の家は人気です。
しかし、コの字型のデメリットを押さえて対策をしておかないと「手入れに手間がかかる」「地震でダメージを受けてしまった」とさまざまな後悔を生み出してしまいます。
そのため、家の構造を理解しておくことが大切です。
デザイン性と機能性を兼ね備えたコの字型の家にできると「本当にプライベートな空間」として家族にくつろぎと癒しをもたらしてくれます。
休みの日の朝に中庭で人目を気にせずモーニングやランチ。BBQなんかも気にせず出来るので最高です。
今回ご紹介したメリット、デメリットを参考に万全の体制で建築プランを作り上げていきましょう!
一般的な住宅以上に建築士・大工さんともにスキルが求められるコの字型の家だからこそ、しっかりと相談しながらベストな依頼先を検討していただければ幸いです。
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