南向き30坪台の2階建て南玄関の間取りプラン4選と導線ポイント
モデルハウス巡りを開始し土地の大きさは大枠30坪と決まってはきたものの、
「参考間取り図を見てもなんかしっくりこない」
「南向きの玄関がいいけど間取りが思い浮かばない」
「家族の生活スタイルに合った間取りを見つけたい」
と悩んでしまう方も多いと(勝手に)思っています。
そんな間取り決めのお悩みを解消するために、当記事では南向き30坪台の2階建て間取りに特化したプラン4選と導線ポイントについて解説します。
あわせて南向き間取りのメリット・デメリットについてもご紹介しますので、要点を踏まえたうえで理想のライフスタイルを考えていきましょう!
◆こんな方におすすめの記事
⇒30坪の間取りに悩んでいる
⇒南玄関がいいけどデメリットはないのか知りたい
◆この記事を読むと分かること
⇒30坪南向きの間取り図を参考にできる
⇒南向きを生かした家づくりができる
南玄関にする2階建て間取りのメリット3つ
この記事のもくじ
南玄関の間取りと聞くと、なんとなく良いイメージを持たれている通り、明るい家づくりには最適です。この機会に南向きの具体的なメリット3つを押さえておきましょう!
南玄関にする1つ目のメリットは、オールシーズン日当たりのよさを感じられることです。
間取り次第では部屋の奥までも日当たりを取り込むことができ、太陽の熱で自然に室内を暖められるので電気代・灯油代の節約につながります。また、日当たりがいいと観葉植物などが育てやすいです。室内に緑がある空間は生活と心に癒しをもたらしてくれることでしょう。
植物は太陽にあたると光合成をするため、室内の二酸化炭素を減らし酸素を供給する作用があるので、部屋の空気を自然に浄化してくれるのも嬉しいポイントですね。
2つ目のメリットは明るいことです。リビングは家族が集まる場所だから明るくしたいと考えている方も多く南玄関の間取りは人気です。室内が明るいと空間が広く見えますし、家族とゆったりくつろぎやすいのは大きな魅力ですよね。ガーデニングが好きな方であれば室内からの景観を楽しむために大きな窓を設けるのもいいでしょう。
3つ目のメリットは風水的にいいとされていることです。
南の方角は「人気運を得られる方角」とされており、南玄関の間取りは「社会的な地位や成功、名誉」「才能を開花させたい」などの運気をアップに期待ができます。また、南は太陽が高い位置にいる時間が長く、陽の気の影響を強く受けるともいわれています。
このように南玄関のメリットを知ることで家づくりがさらに楽しくなりますね。
南玄関間取りのデメリットと対処法
日当たりや風水の観点から南向きの間取りはメリットが多くありますが、南向きならではのデメリットもあるので注意が必要です。
しかし、間取りづくりの段階で対処しておけるのでぜひチェックしておきましょう!
- 夏暑くなりすぎる?
南玄関は日当たりがよく冬でも暖かく過ごしやすいのはメリットですが、夏は暑くなりすぎてしまう可能性があるのがデメリットです。ドアや窓を開けない状態にしておく室内に熱気がこもりやすく、ジメジメと過ごしにくくなってしまいます。
さらに、直射日光が当たってしまうとドアの劣化を早めてしまう可能性もあるので、暑い夏を少しでも快適に過ごすためにも定期的に窓やドアを開けて換気しましょう。
ひさしや植栽で直射日光を遮断する方法もあるので、ぜひ工夫してみてください。直射日光を避けて玄関を設けたい場合には北玄関の間取りがおすすめです。また、朝のさわやかな太陽の光を取り入れる際には玄関の位置を検討してみてはいかがでしょうか?
東西玄関は日当たりのいい場所にリビングを配置しやすいです。このように方角の特徴を押さえておくといいでしょう。
- プライバシーに関すること
南向きに玄関がある場合、ドアを開けてすぐに歩道や道路に面しているケースが多くありますが、その際に外部からの視線が気になってしまう方もいるでしょう。とくに、玄関の次にリビングがある間取りの場合、生活空間が目に入りやすいことから人目を気にしてしまいますよね。
プライバシーを確保した間取りにするためには、敷地内ギリギリのところに玄関を設けないことや歩道・道路から玄関までのアプローチに植栽やフェンスで目隠しをすることで視線を緩やかにシャットアウトできます。
南玄関の間取りで考えるべき家事動線3つ
快適な暮らしを送りやすい南玄関の間取りですが、3つの家事動線を意識することで家事の時短にもつながります。以下で3つのポイントを押さえておきましょう。
- 洗濯動線のポイント
洗濯の工程を考えると、洗う・干す・たたむ・しまうに分けられます。洗濯機がある洗面室に物干しスペース(ホスクリーンなど)があれば移動することなく、洗う・干す工程を完了でき便利です。ドラム式洗濯機のご家庭の場合、洗面室の近くにウォークインクローゼットを設けた間取りにしおくと、洗う・たたむ・しまう工程を最短距離で終えられます。屋外に洗濯物を干したい場合には、洗面室から庭に出られるような間取りにする方法も有効です。
- ゴミ出し動線のポイント
各部屋にあるゴミ箱の中でも、特にキッチンのゴミ箱は食材の残りなどがあるため、ゴミ出しの際に床が汚れやすいです。そのため、キッチンに勝手口を設けると家の中を汚すことなくゴミ出しができます。
- 買い物同線のポイント
ごみ出しと同様に、買い物導線をスムーズにするためにはキッチンに勝手口を設けるのがおすすめです。重い買い物荷物を短い距離で室内に運べるので、手に買い物袋・カゴが食い込む痛さやストレスを減らせますよ!
新築間取りの成功例!30坪台2階建てのパターン4選
以下では、明るくて使いやすい南向きの間取りを30坪台のパターンを5つご紹介します。この間取り成功例とポイントを読むことで「これこれ!こんなの求めてた!」「なるほど!」と納得できるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
南玄関の縦長間取り
土地が狭い日本では昔から縦長の家が多く、家づくりのベーシックな間取りの1つで王道ではあり、住み心地が良い空間づくりがしやすいです。細長い長方形の間取りで考えるポイントは、キッチンとダイニングの日当たりをよくすることです。2つのスペースに光が入るように適切な位置に窓を設置すれば明るさと風通しの良い空間になります。
長方形ならではのメリットを活かす手法として、対面式キッチンを部屋の一番奥に置くことです。料理をしながら子どもの様子を見たり、コミュニケーションも取りやすい空間になります。
南玄関の横長間取り
南に玄関を設けた横長の間取りは、午前から午後まで長時間のあいだ光を取り込みやすいのが特徴的です。
朝は太陽の光を浴びて迎えられるため体内時計を正常化しやすく、お子様の生活リズムを整えやすいのはメリットですが、夏場は暑くなりやすいので暑さ対策は考えておきましょう。
上記の間取り図はキッチン、洗面室、庭を一直線に並べています。料理と洗濯を同時にしやすく、リビングからダイニング、奥の部屋までも見渡せやすいレイアウトです。横長間取りのポイントは家事をスムーズにする動線を考えることで、各部屋をシンプルに一直線に並べる方法があげられます。
一直線にすることで体の向きを変えたり、方向転換を最小限にできるからです。また、玄関からダイニング・キッチンへ行く2つの方向を確保しておくことで、家族の動きを分けられるのおすすめです。
隣家との距離が近い時の間取り
図の間取りは南東側に玄関と廊下、サニタリー空間を設けたパターンです。東側の窓は小窓をむけて光を取り入れながらもプライバシーを確保しています。日本の住宅の多くは1階にLDKを置く間取りが多くありますが、暗くて閉鎖的な空間になりやすいです。
隣家との距離が近い環境の場合に向いており、外部からの視線を遮断しながらもリビングは開放感的な空間を演出できます。周辺に3階建ての建物や高層ビルがあり、日当たりやプライバシー確保が難しい場合には、2階に生活拠点を移した間取りを検討してみる方法も検討していきましょう。
おしゃれに広く見える正方形間取り
正方形の間取りは価格を抑えながら家づくりができるのが特徴的です。とくに南玄関30坪もしくは未満の2階建てを考えている方に向いています。
限られた土地は間取り次第で狭く感じてしまいますが、工夫次第では暮らしやすさをアップすることは可能です。室内を広く見せるポイントは、廊下などの移動スペースを少なくし隙間空間を利用して収納を増やすことです。
例えば、玄関に小さなスペースでも土間収納を設ける方法があげられます。上記の間取りでは、トイレと玄関ドアの間にできた隙間をうまく活かしています。また、階段の下に収納空間を作る方法も有効です。リビングも南向きに面している間取りのため光がたくさん入るので室内はもちろん、家族の気持ち明るくなることでしょう。
家を広く見せるには壁面収納庫を設ける方法が有効です。
壁面収納は家具を設置するのと異なり壁面内に収納があるので、見た目もすっきりします。また寝室にウォークインクローゼットを設ける方法もリビングを広く見せるテクニックです。
広いウォークインクローゼットの場合、多くの洋服をしまえるだけでなくスポーツ用品や季節用品もしまえます。ウォークインクローゼット作りを成功するには広さと収納する量を考えることがポイントです。
次の記事では、ウォークインクローゼットの失敗点を分析し解説しているので、「我が家はいらなかった!」「こんな工夫すればよかった!」とならないためにも、次の記事も読んでみてくださいね▼
南向きを活かした理想の暮らしを考えよう
>今回は南向き30坪間取りの2階建て南玄関のパターン5つと、南向きのメリット・デメリットをご紹介しました。
明るい部屋は暖かく快適に過ごせるだけでなく、部屋が開放的に見えたり、家族が明るく楽しい気分で過ごすことにもつながります。理想の暮らしを実現するためにも、間取りはもちろん土地の広さを考えた上でマイホーム購入・作りをしていくことが重要です。
以下の「延べ面積30坪の広さってどれくらい?」の記事では、30坪の広さ家族構成を元にした間取り事例について解説していますので参考にしてみてください。