ハウスメーカーと工務店の違い
これから家を買う方・建てる方どちらも正解です。
個人的には
【家を買う=ハウスメーカー】
【家を建てる=工務店】と大きく分かれているように思っています。
◆こんな方におすすめの記事
⇒ハウスメーカーで建築を考えている方
⇒工務店で建築を考えている方
◆この記事を読むと分かること
⇒ハウスメーカーと工務店の違い
⇒どちらも正解
規模と体制
ハウスメーカーは全国展開する大企業であって、全国どのエリアでも画一的に建築でき、お客さんの数も多く、また関係業者さんや職人さんの数も多くなるため品質の安定を図る目的で、新建材を使用し質にばらつきの少ない品物を提供する事を優先する傾向に有ると思います。それに伴い自社大量生産体制を持っている企業が多いです。
工務店は地域に密着した中小企業(零細)が多く、個別のお客さんに自由度高く手間暇をかけれる傾向があるように思います。その為、使用する材料などもお客さんの好みに割と合わせやすいですが、その分時間も掛かります。
設計とカスタマイズ
ハウスメーカーは一般的には、それぞれの会社の決まりの中で設計された間取りを得意としていて、それによりバラツキの無いものが出来上がります。全国展開している為、各支店単位により細かな対応や工夫は各エリアによって変わる場合もあるのかな?と思います。特に断熱仕様などは全国画一的にしてしまうと同じメーカーの同じグレードでも性能値が変わってしまう為、それぞれ工夫はしているモノと思われます。
それに対して工務店は設計手法や仕様部材・仕上部材などオーダーメイドの家を設計し、お客さんの要望に合わせたカスタマイズが可能です。その地域に根付いた気候風土を熟知した工務店さんは長持ちする家の作り方にも長けていると思います。しかしながら設計の精度や器量はそれぞれにバラつきがあります。
価格と品質
ハウスメーカーは大量生産のメリットを活かして規模の割には比較的お値打ちに感じる家を提供しますが、材料や設計の選択肢が限られていることがあります。そこからカスタマイズしようとすると制限が出たり、または、【えっ!】と思うような価格提示があるかも知れません。どこのメーカーや会社にも得手不得手は有りますから。
工務店は一軒一軒時間をかけ、無垢材を使用したり造作ソファや家具などで、コストが高くなることがありますが、材料や設計についての選択肢が広いです。しかしその逆も言えてコスト削減する提案もしてくれると思います。
アフターサービス
ハウスメーカーは全国規模での営業体制を持っているため、一定のアフターサービスを提供することができます。また長期保証の為のプログラムもある様で、それに加入すると50年とか60年の保証が得られますが、その為にはメーカーの提示する保証延長工事をしなければならず、その価格に驚いて保証を延長しない方もいるそうです。
一方工務店のアフターサービスは各会社さんによりますが、地元密着型のサービスを提供することが多いです。その為施工エリアも自社から○○分以内と限定している会社も多いのはそんな理由からでしょう。
地域性とエコロジー
ハウスメーカーは全国規模で一定の品質とデザインを提供しますが、地域性に合わせた設計は限定的な場合があります。また、建物以外の外構工事はエクステリア建材を多用する傾向があるように思います。
工務店は地元の風土や気候に合わせた家づくりが可能です。また、地元の資源を活用した家づくりも得意です。家の外部工事の事を外構工事とは呼ばずに 庭づくりや植栽工事と言う傾向もある気がします。(気のせいかもしれませんが)
まとめ
ハウスメーカーも工務店もそれぞれに長所短所があります。これはどちらを選んでも正解です。建築主さんの価値観次第です。