快適&おしゃれなリビング窓の目隠しアイデア【目隠しフィルムの張り方・外構・植栽・ガラスの種類】
「念願のマイホームだけど、外からの視線が気になってリビングで寛げない」
家をたてたものの、思うように寛げない…と嘆かれる方は、「外からの視線」に悩まされる方が残念なことに、多くいらっしゃいます。
南道路に面しているからという理由だけで単純に大きな掃き出し窓をつけて、日中はレースのカーテンで、、、せっかく太陽の光が入るのに、、、というお宅を見かけた事は有りませんか?
これから新築するにあたって先人たちの声もリサーチしていくうえで、
「リビング窓の目隠しの方法はどんな方法があるか知りたい!」
と考えて、こちらを見ていただけている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
建築に携わる者としてはやはり…
「この家で幸せ!!」
という気持ちで、施主さんご家族には新生活を迎えていただきたいなと考えています。
家を大好きになっていただくためには、長い時間を過ごすことになるリビングを快適な空間にする、ということは必須です。
そうなっていただくために、リビング窓から感じてしまう、「外からの視線問題」にしっかり向き合い対策しておくことも大切だな、と感じています。
リビングで過ごす時間を快適にするためにも、リビング窓の目隠しにはどのような方法があるか、ご紹介させていただきますので、ぜひお目通しください。
⇒リビングの窓で外からの視線が気になって寛げない
⇒プライバシーの確保をしながらおしゃれなリビングにしたい
◆この記事を読むと分かること
⇒おしゃれさを失わず視線を遮る方法
⇒手軽に自分でもできるリビング窓の目隠し方法
リビングの窓のプライバシー対策は万全ですか?
この記事のもくじ
色々なお宅を見て、リビング窓の目隠し対策をしているお家・していないお家、様々あると感じています。
目隠しをせず過ごしていると、昼間以上に部屋の中が見えてしまうのは夜の暗い時間帯です。
- ぼーっと日中の疲れを抜いている姿
- お風呂でほっとして寝る前の時間を楽しんでいる
このようなタイミングで外からの視線が気になってしまうと、家にいるのに気が休まらないと考える方は多いでしょう。
また住宅密集地では、隣家のリビングの中が見えるほど近いと、ご近所にライフスタイルが筒抜け…なんていうことにもなります。
家の中が見えている、ということは在宅中か不在なのかも判断が付きやすいですよね。
そうなると何が怖いか…空き巣や強盗に計画的に襲われてしまう可能性が格段にアップしていまうことです。
快適にリビングで過ごすためだけでなく、ご近所との思わぬトラブル・空き巣や強盗といったリスクを回避するためにも、リビング窓の目隠し対策が大切なのです。
おしゃれ&安心なリビング窓の目隠しアイデア
リビング窓の目隠し対策として有効なアイデアは以下があります。
リビングをお気に入り空間にしていただくため、おしゃれさ、安全面についても言及します。
外構でリビング窓の目隠し
フェンスや塀でリビング窓の目隠しをするのは、かねてより行われてきた手法です。
おしゃれさを追求するのであれば、お好みの色味の木材を縦もしくは横に並べて、ウッドフェンスを設置するのもおすすめです。
ただし木材によっては耐久性の面から、数年単位で交換しないといけないものもあるので耐久性のハードウッド系が良いでしょう。
外構におすすめできる耐久性の良い木材は、以下のようなものがあります。
種類 | 特長 | コスト面 | 備考 |
---|---|---|---|
ウリン | 赤茶色の色味 | 在庫が少なく高め | 100年腐らないとも言われている |
家の外壁や桟橋にも使われる | |||
イペ | 落ち着いているが明るめのブラウン | ウリンより2・3割高い | 無塗装で最悪の条件下でも30年持つ |
古くから世界中でエクステリア木材として利用されている | |||
ウエスタンレッドシダー | 明るいブラウンでヒノキの良い香りがある | エクステリア向け天然木の中で中程度 | 10~15年持つが毎年塗装するなどすると更に長持ち |
ハードウッドにしては加工しやすい | |||
ヒノキ | ハードウッドではないがメンテナンスすれば長く使える | ハードウッドと比較すると安価 | 防腐防蟻塗料を毎年塗るか、防腐処理されたものが良い |
植物でリビング窓の目隠し
リビングからの眺めも良くリラックス効果も得られやすい、とこちらも古くから取り入れられている手法です。
リビング窓の外側に目隠しとなる植物を植栽として植えて、外からの視線を遮るのも良いでしょう。
中には、ソファーに座った姿が見えない程度の高さまでフェンスを設置し、それより高い植栽で高い位置の目隠しをするケースもあります。
こうするとリビングからは自然も感じられ、閉塞感もなく寛げます。
フィルムを貼ってリビング窓の目隠し
画像引用元:hommalab|楽天
手軽に自分でもできるリビング窓の目隠し方法は、目隠しフィルムを貼ることです。
最近はミラーガラスのように、「外からは反射で見えない、でも中からは景色が見える」という目隠しフィルムもあります。(ミラーガラスと同じで、夜間は外からの目隠しにはなりません。)
その他にも、デザインに凝ったおしゃれなフィルムも多く販売されています。
施工も簡単な商品が多くなっているので、DIYというまでもない簡単作業で目隠し可能です。
目隠しフィルムの一般的な貼り方については、後述するのでチェックしてくださいね。
目隠しになるガラスで対策
画像引用元:インテリアデザインガラス|オーダーガラス板.com
リビング窓の目隠しに、窓のガラスそのものを変える方法もあります。
目隠し対策に使えるガラスをチェックしていきましょう。
昼夜問わず目隠しになる「すりガラス」
一般的にはすりガラスとも呼ばれる「型板ガラス」は、ガラス面に凹凸があることで、外からも中からも見えないが採光はできます。
採光だけを目的としているなら、すりガラスのスリット窓などがおすすめです。
ただしすりガラスにすると当然ですが、中から外の景色も曇って見えるため外の景色を楽しみたい場合はおすすめできません。
日中の目隠しなら「ミラーガラス」
ミラーガラスは、昼間は中からは外の景色がクリアに見えますが、外からは鏡のように反射するので中が見えません。
ただし、夜になり室内が明るくなると外から丸見えになってしまうのが難点。
「夜にはカーテンやシャッターをおろすから大丈夫!昼間の目隠しをしたいだけ!」という方にはおすすめです。
「デザインガラス」でおしゃれに目隠し
ヨーロッパデザインガラス・インテリアデザインガラスのような、デザインにこだわったガラスで外からの視線を遮ることもできます。
ただし、こうしたデザインガラスだと防犯性の面で不安のある素材もあるため、そうしたガラスを選ぶ場合には併せてシャッターを設置するなどの対策も必要です。
おしゃれで快適なリビング窓の目隠しをするポイント
リビングで寛ぎながら、明るい時間は外の景色を楽しみたいという方も多いでしょう。
リビング窓の目隠し方法を間違ってしまうと、「なんだか寛ぎ切れないなぁ…」という残念なリビングになってしまうことも。
おしゃれさはあるけれど、快適に過ごせるリビングにするための、目隠し対策のポイントは以下です。
- 日差しを遮らない工夫をする
- リビングでの過ごし方・家具の配置を決めてから目隠し方法を考える
- 設置しようとしている窓の位置の立地から目隠し対策を検討する
先にご紹介した「ミラーガラス」のところでも触れましたが、目隠し対策はリビングでの過ごし方によっても適した方法が異なります。
ご自宅、特にリビングに窓を設置する箇所の立地を踏まえ、どのようにリビングで過ごすのか、夜はどう過ごすのか、によっても適した方法が違ってきます。
どの方法で、どうやって目隠しするかを検討する際には、上記のポイントも踏まえて検討してください。
リビング窓に目隠しフィルムを貼る方法
リビング窓に目隠しフィルムを貼るにあたり、必要なもの・前準備・手順は以下です。
目隠しフィルム貼付けに必要なもの
- 霧吹き
- 中性洗剤
- カッター
- メジャー
- ゴムベラ・スキージー
- ヘラ
- プラスチック定規
- セロテープ
- ペーパータオルもしくはスポンジ雑巾
目隠しフィルム貼付けの前準備
霧吹きに2~3%の濃度になるよう、中性洗剤を入れた水を準備しましょう。窓の掃除・貼り付けにつかうものなので多めに準備してください。
ガラス面のホコリ・ゴミをから拭きし、上で用意した洗剤水・ゴムベラを使い、窓・窓枠・サッシをきれいに掃除しておきましょう。
目隠しフィルム貼付けの手順
目隠しフィルムを貼る手順は以下です。
- 目隠しフィルムを窓より3~5cm大きく切る
- 準備した洗剤水で窓をしっかりと濡らす
- 目隠しフィルムをはがし接着面に洗剤水をスプレーする
- 窓の左右どちらかの枠にそって2~3mm内側に貼付ける
- フィルム表面全体に洗剤水をスプレーする
- ずれないよう押さえて、ゴムベラなどで中心から外側に向かい水・空気を抜く
- 水が抜けるよう枠から数mm隙間が空くよう、余分な部分をカッターでカットする
- 仕上げに表面に洗剤水を吹きかけ、ゴムベラなどで水を抜きペーパータオルなどでふき取る
手順①で、目隠しフィルム・セパレーターの四隅にセロハンテープを貼っておくと、はがしやすく作業がスムーズになります。
目隠しシートの種類と選び方のコツ
目隠しシートは大きく分けると、以下の4つの種類があります。
- グラデーション(窓全体ではなく上・下どちらかを目隠しできる)
- スリガラス(スリガラスのようなデザインのフィルム)
- 模様入り(模様だけでなく色・柄など装飾のあるものもある)
- ミラータイプ(日中は外からの目隠し効果がある)
どの種類を選ぶかで、リビングからの景色は変わります。
どのようなリビングに仕立てたいのか、イメージに合うものを探すことはもちろんですが、他にも選ぶ際のポイントがあります。
特に重要なのは、「窓の大きさにあったサイズか確認すること」と、「張替する可能性があるなら、張替でガラスが汚れてしまわないものを選ぶこと」です。
また、目隠しシートは手軽に施工できるアイテムですが、どうしても気泡が入りやすいため、初心者の方には「貼り直しもできるタイプ」のものを選ぶのもおすすめします。
きれいにできないと不安に感じていらっしゃる場合には、目隠しフィルムの施工も併せてご依頼頂けます。その際は是非ご相談ください。
リビング窓に目隠しフィルムを貼ると断熱性が向上する
目隠しフィルムを窓にはることで、目隠しだけでなく、断熱性能が向上します。
断熱性能が向上すると、冬場の結露も軽減されるので、カビ対策にもなります。
またガラスが万が一災害などで割れる時の、飛散防止効果もあり、2次被害防止にも役立つでしょう。
リビング窓こそおしゃれな目隠し対策で快適&素敵な住まいを
リビング窓に納得のいかない目隠し対策を施してしまうと、せっかくのお家への愛着が薄れてしまう原因にもなります。
そんなことは絶対に避けたい!!というのが私の切なる願いです。
目隠しのためにできる対策は、ご紹介したように「外構・植物・ガラス・目隠しフィルム」と大きく4つあります。
もし、皆さんがリビングで過ごしたい理想にどのような方法が最適なのか、
またご自宅ではどのような素敵な方法で目隠しできるのか具体的に知りたい!
と思われるのであれば、ぜひご相談ください。
これまで携わらせていただいた多くのお宅での事例や、プロとしての経験も踏まえ、皆さんのお宅に最適な方法を一緒に模索します。
長い時間を過ごすことも多いリビングで、外からの視線を遮り快適に過ごすため、またお家をもっと好きになっていただくためのアイデアの参考にしていただければ幸いです。
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